三池崇史監督「極道大戦争」出品決定に「カンヌ大丈夫か!?」

[ 2015年4月21日 18:30 ]

映画「極道大戦争」の囲み取材に応じる三池崇史監督

 映画「極道大戦争」が、第68回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品されることが決定し、同作のメガホンを取った三池崇史監督が20日、都内で行われた映画「極道大戦争」トークショー付き特別試写会出席に報道陣の囲み取材に応じた。

 2003年に映画「極道恐怖大劇場牛頭」で初めてカンヌの地を踏んで以来、12年ぶりに「監督週間」へのカムバックとなった三池監督は、感想を求められ「さすがカンヌ。と思いながらも、カンヌ大丈夫か!?」と第一声。「世界中に何千本とある映画の中から、あえてこれを特別招待するということで、いい度胸しているな!と敬意を込めて(笑)」と笑顔。「堂々と世界中に発信できるのはうれしいですね。でも選んだのはそちら(カンヌ)なので、俺には責任ありません」と言ってのけた。

 また“監督週間”については、「格式だけじゃなくて、割と自由に作っている作品、面白い作品が選ばれてきたので、ちょっと居心地がいいですね。肩肘張らずにエンターテインメントとしてお客さんが盛り上がってくれるといいな」と目を輝かせ、「お客さんも温かいんですよね。ラフな格好でいいし、一般の方もネットでチケットが買えて、映画を見るために集まってくれる。楽しもうとしている人たちと一緒に見る自分の映画は、まったく違ったように見える。やっぱり映画は最後に劇場で観客が作っていくんだなと体感できる」と声を弾ませた。 しかし、「ダメなときは途中でみんな帰っちゃうし、終わってもシーンとしているし、ひどい目に合うんですけど、この作品だったらどうなってもいいや(笑)。好きにしなさい」とコメントして報道陣を沸かせた。

 同作は、ヤクザヴァンパイアにかみつかれた人間が、次々とヤクザ化してしまうという完全オリジナルストーリーで、三池監督が自身の原点回帰と位置づけ、初心に戻って挑んだ、極道エンターテインメント作品。6月20日よりTOHOシネマズ新宿ほかで全国公開。

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2015年4月21日のニュース