シルク・ドゥ・ソレイユ 米中の投資会社に株売却

[ 2015年4月21日 10:30 ]

 カナダの人気サーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は20日、米国の投資ファンドや中国の複合企業に株式の大半を売却すると発表した。売却資金をもとに、展開が遅れている中国で本格的な「デビュー」を果たしたい考えだ。

 創始者で大株主のギィ・ラリベルテ氏が保有株の大半を売却。米テキサス州に拠点を置く投資ファンドのTPGキャピタルや、中国の複合企業「復星国際」などが株を取得する。

 ロイター通信によると、TPGが株式全体の6割、復星国際は2割を保有することになるという。手続きは今秋に完了する見通し。売却総額は明らかにされてないが、米紙ニューヨーク・タイムズは計約15億カナダドル(1460億円)と報じている。劇団の本拠地はカナダのモントリオールのままで変わらない。

 劇団は高い芸術性で世界的な人気を誇る。米ネバダ州ラスベガスなどでの常設公演のほか、日本でも全国を回る公演を定期的に実施している。(共同)

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2015年4月21日のニュース