巨泉「司会者として最適任」 愛川さんと11PMで共に活躍

[ 2015年4月18日 05:30 ]

大橋巨泉が心境をつづった直筆の文書

愛川欽也さん逝く

 多くのテレビ番組で司会を務めた愛川さん。74年から86年まで出演した日本テレビ系の深夜番組「11PM」で共に活躍した大橋巨泉(81)は、直筆の文書で「滑舌よく、テンポよく、明るい。司会者として最適任であった」と称えた。

 大橋は、同番組の水曜担当に愛川さんが起用されると聞き「彼のことはもともと好きで、もろ手を挙げて賛成した」と振り返った。同じ昭和9年生まれの芸能人による「昭和九年会」の同志でもあり「ショックで落ち込んでいる」と心境をつづった。

 愛川さんの持ち味は、“江戸っ子”ならではのテンポと、スタジオ内を動き回って番組をもり立てる仕切りのうまさ。バンドマンや会社員、コピーライターなど職を転々とした人生経験を武器に時代をつかみ、巧みに視聴者の関心を引き寄せた。司会を務めたフジテレビ「なるほど!ザ・ワールド」は81年から15年間続き、テレ東「出没!アド街ック天国」は放送開始から今年で20年といずれも長寿番組。共演者をもり立て“場を回す”手法は現在、ワイドショーで活躍する多くの司会者に引き継がれている。

 ▼藤村俊二(昭和九年会)もうキンキンがしゃべらないかと思うと、言葉が詰まります。突然のことで言葉が出なくて申し訳ありません。

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