うつみ宮土理、言葉なく夫と別れ…密葬、遺骨抱え憔悴帰宅

[ 2015年4月18日 05:30 ]

愛川欽也さんの遺骨を抱き、密葬から帰宅したうつみ宮土理

愛川欽也さん逝く

 うつみの憔悴(しょうすい)しきった姿が、最愛の夫を失った悲しみの大きさを物語っていた。

 愛川さんの急変を聞きつけた報道陣が都内の自宅に集まり始めたのは15日夕方。それから一切姿を見せなかったことからさまざまな臆測を呼んだが、17日に都内斎場で営んだ密葬までの間、長年暮らした洋風の邸宅の中で、亡き夫と水入らずの時間を過ごしていたようだ。

 自宅前の報道陣に対して、事務所関係者が愛川さんの死去を正式に告げたのはこの日午前7時40分ごろ。それから約20分後に霊きゅう車が到着。同8時3分に邸宅の門が開き、関係者の手で白い棺が運び出された。

 さらに数分後、遺影を抱え、喪服に身を包んだうつみが姿を現した。やつれた様子で顔色も青白い。小柄な体が一回り小さくなったようで、ゆっくりと階段を下りる姿は、歩くのもやっとという感じ。報道陣の問いかけにも無言のまま車に乗り込んだ。車内でもじっと一点を見据えていたが、何度か自宅の方を仰ぎ見るように視線を動かした。愛川さんと暮らした日々を胸に焼き付けるかのようだった。

 夫をだびに付し、遺骨を大事そうに持って自宅に帰ってきたのは午前11時ごろ。その際もうつみは無言を通し、関係者に支えられるように密葬が営まれた自宅に入った。78年に結婚して以来、「けんかしたことがない」と公言してきた芸能界屈指のおしどり夫婦。喪失感はしばらく消えないだろう。心の整理をつけるのは、もう少し時間がかかりそうだ。

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