歌舞伎、芸能界に衝撃…幸四郎「言葉もありません」

[ 2015年2月23日 05:30 ]

松本幸四郎

 坂東三津五郎さんの突然の悲報は芸能界に衝撃を走らせた。

 東京・歌舞伎座で「水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)」に出演中の松本幸四郎(72)は22日夜、スポニチ本紙の取材に「言葉もありません」と、一言絞り出すのが精いっぱい。

 日本俳優協会会長の坂田藤十郎(83)も「遠からずお元気になって、舞台に復帰してくださるものと信じておりました」と文書で早すぎる死を悼んだ。さらに「歌舞伎俳優として、大変見事な演劇力と才能を持ち、しかも研究熱心で、深い知識を備えていらっしゃいました。踊りは歌舞伎界屈指の名手でしたし、お人柄もたいそう誠実な方でした。現代演劇やテレビでもご活躍されていらっしゃいました。これからの歌舞伎界を背負っていってくれるものと期待しておりましたのに、まことに痛恨の極みです」と続けて、ショックの大きさをうかがわせた。

 三津五郎さんは山田洋次監督(83)の「武士の一分」(06年)や「母べえ」(08年)に出演するなど、映画界でも活躍。「母べえ」で夫婦役を演じた吉永小百合(69)は「残念です。悔しいです。すてきな“父べえ”にもう会えないのですね。心からご冥福をお祈り申し上げます」と無念さをにじませた。また「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(11年)で共演した役所広司(59)も「歌舞伎界にとっても映画界にとっても大切な俳優さんでした。元気に復帰されると信じていましたが、残念です」とコメントを寄せた。

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2015年2月23日のニュース