“猫の日”に３年ぶり自己ベスト　今後も「ずっとカンボジアですよ」

自己ベストでゴールした猫ひろし

東京マラソン

（2月22日 都庁前～東京ビッグサイト）
　カンボジア国籍を取得しマラソンに挑戦しているお笑い芸人の猫ひろし（３７）は、２時間２７分５２秒をマークし８６位。１２年２月に別府大分マラソンでの自己ベスト記録２時間３０分２６秒を更新した。ゴールするなり「よっしゃ」と大声で連呼。猫の日（２月２２日）での出来事に「私の日にします。ニャーニャーニャー！」と上機嫌だった。

　仕事と並行して月に９００キロを走る生活を続けていたが、丸３年間記録を更新できなかった。「身長と一緒で記録も止まってしまったかと思った」と冗舌に振り返りながらホッとした表情。「マラソンには奇跡もにゃい、まぐれもにゃい、走った距離は裏切らにゃい！」と“猫節”でまくしたてた。

　実は傷心を引きずっての参戦だった。ひとり話芸日本一を決める「Ｒ―１ぐらんぷり２０１５」で２回戦敗退。「奥歯をかみしめながら（マラソンを）頑張った。悔しさが晴れた」と話した。

　今後については「もちろんずっとカンボジア（国籍）ですよ。僕は外タレですから」と笑顔。６月にシンガポールで行われる東南アジア大会で「メダルを獲れば、ほぼ（１６年リオ）五輪代表に決まる」と力を込めた。「タイムが出てますし、プレッシャーをかけないと。このままいけば五輪に間違いなく行ける！」と自信を見せた。