【アカデミー賞】作品賞&監督賞「バードマン」最多タイ4冠

[ 2015年2月23日 14:04 ]

アカデミー賞作品賞に輝いた「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(C)2014 Twentieth Century Fox

 映画界最大の祭典、第87回米アカデミー賞の発表・授賞式が22日(日本時間23日)、米ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開かれ、作品賞は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(監督アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)が受賞した。監督賞、作品賞、撮影賞を含め、最多タイの4部門を制した。

 「6才のボクが、大人になるまで。」(監督リチャード・リンクレイター)との一騎打ちを制した。

 「アモーレス・ぺロス」「21グラム」「バベル」などで知られるメキシコのイニャリトゥ監督が、昨年「ゼロ・グラビティ」でアカデミー賞撮影賞に輝いた撮影監督エマニュエル・ルベツキ氏とタッグを組み、120分1カットの長回しに感じられるような巧みなカメラワークを駆使した意欲作。

 かつて「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡したハリウッド俳優(マイケル・キートン)が再起を図り、ブロードウェイの舞台に挑む姿を描く。投票者がアカデミー賞と重なり、受賞作がそのままオスカーに“横滑り”することが多いアメリカ製作者組合(PGA)賞に輝いていた。

 日本公開は4月10日。

 受賞結果は以下の通り。

【作品賞】「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
【主演男優賞】エディ・レッドメイン「博士と彼女のセオリー」
【主演女優賞】ジュリアン・ムーア「アリスのままで」
【助演男優賞】J・K・シモンズ「セッション」
【助演女優賞】パトリシア・アークエット「6才のボクが、大人になるまで。」
【監督賞】アレハンドロ・G・イニャリトゥ「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
【脚本賞】「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
【脚色賞】「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
【撮影賞】「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
【美術賞】「グランド・ブダペスト・ホテル」
【音響編集賞】「アメリカン・スナイパー」
【録音賞】「セッション」
【編集賞】「セッション」
【作曲賞】「グランド・ブダペスト・ホテル」
【歌曲賞】“Glory”「セルマ(原題)」
【衣装デザイン賞】「グランド・ブダペスト・ホテル」
【メイクアップ・ヘアスタイリング賞】「グランド・ブダペスト・ホテル」
【視覚効果賞】「インターステラー」
【外国語映画賞】「イーダ」(ポーランド)
【長編アニメーション賞】「ベイマックス」
【短編アニメーション賞】「愛犬とごちそう」
【短編実写映画賞】「一本の電話」
【長編ドキュメンタリー賞】「シチズンフォー(原題)」
【短編ドキュメンタリー賞】「クライシス・ホットライン(原題)」

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2015年2月23日のニュース