ボブ・ディラン 仏で訴追 クロアチア人をナチスになぞらえて発言

[ 2013年12月3日 10:17 ]

 米歌手ボブ・ディラン(72)がクロアチア人をナチスになぞらえて発言し、クロアチア人への憎悪を扇動したとして、11月中旬にフランスの司法当局に刑事訴追された。フランス公共ラジオが2日、伝えた。

 ディランは、2012年10月発売の米誌「ローリングストーン」フランス語版で「もしあなたに奴隷主の血が流れていれば黒人はそれを感じる。ユダヤ人がナチスの血を、セルビア人がクロアチア人の血を感じるように」などと語った。フランス国内のクロアチア人団体が告訴していた。

 ディランは今年11月中旬にパリを訪れた際に事情聴取を受けた。パリではコンサートを開くとともにフランス政府からレジオン・ドヌール勲章も受けていた。

 クロアチアには1940年代に親ナチスのクロアチア独立国が存在。90年代前半の紛争ではクロアチア人とセルビア人が激しく対立。多数の犠牲者が出た。(共同)

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2013年12月3日のニュース