能年 「じぇじぇじぇと叫びたい」 流行語大賞に大喜び

[ 2013年12月3日 05:30 ]

流行語大賞「年間大賞」記念の盾を持つ能年玲奈

 今年話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞が2日、都内で発表され、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で大流行した「じぇじぇじぇ」のほか、「今でしょ!」「倍返し」「お・も・て・な・し」が選ばれた。4語は過去最多。「あまちゃん」のヒロイン、能年玲奈(20)は「じぇじぇじぇと叫びたい気持ち」と大喜び。「選考委員特別賞」をプロ野球で日本一になった楽天が受賞し、「あまちゃん」とともに被災地を勇気付けた。

 今年の流行を引っ張ったヒロインの笑顔をとらえようと、約70台のカメラのストロボが一斉にたかれる中、能年は「あまちゃん」の脚本を担当した宮藤官九郎(43)と授賞式に登場。「うれしくて、東北の皆さんと、宮藤さんと一緒に“じぇじぇじぇ”と叫びたい気持ちです!」と喜びを表現した。

 「あまちゃん」は東日本大震災で被災した岩手県久慈市が主なロケ地。劇中で震災も描かれ、復興に立ち上がる姿が被災者の共感を呼んだ。能年も、地元の人たちとの交流やドラマの反響を受けて、被災地を思う気持ちが強く、受賞ステージでまず浮かんできたのは東北の人々だったようだ。

 年間大賞となった「じぇじぇじぇ」は、久慈市の沿岸部の一部で驚いた時に使われる言葉。宮藤が脚本を書くための取材でロケ地の海女さんを訪れた時に初めて聞き、「“じぇじぇじぇ”って何ですか?」と興味を持ったことがきっかけで、セリフに登場。ドラマの人気の高まりと同時に言葉も広がっていった。

 能年は「凄く私も“じぇじぇじぇ”が大好きで、聞くだけで楽しい言葉だなって思います。それをチョイスしてくる宮藤さんはさすがです」とあらためて感心した。

 「あまちゃん」は、放送終了後の喪失感を表す「あまロス」という言葉も、新語・流行語大賞の候補50語に入るほどの大ヒット。「倍返し」で同時受賞となったTBS「半沢直樹」とともにブームを巻き起こした。ドラマのセリフが大賞を獲ったのは、安達祐実(32)が主演した94年日本テレビ「家なき子」の「同情するならカネをくれ」以来、19年ぶりだ。

 能年は現在、主演映画「ホットロード」(来年夏公開予定)を撮影中。万引で補導されるシーンもある、不良少年に恋心を抱く少女役に全力投球しているが、この日は「あまちゃん」の透明感あふれるアキちゃんに戻った。「“じぇじぇじぇ”のおかげで喜ばしいことです」。まぶしいストロボを浴びながら、これからの活躍も胸に誓っているようだった。

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