「渡鬼」撮影終了 家族描き21年500回、フィナーレは…

[ 2011年9月22日 19:41 ]

 家族の愛をテーマに21年間、お茶の間で親しまれたTBS系のドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(木曜夜)が22日、横浜市青葉区のスタジオでクランクアップした。1990年10月にスタートし、シリーズ最終回となる29日の放送で通算500回に到達する。

 収録は午後6時すぎに終了した。中華料理店「幸楽」でのシーンの撮影が無事終わると、出演者やスタッフから拍手が湧き起こった。小島五月役の泉ピン子は「長い間お世話になり、本当にありがとうございました」と感無量の表情であいさつ。長男の真役のえなりかずきも「まだ終わる気がしません」。

 「渡る世間は―」は現在10シリーズ目。NHKの連続テレビ小説「おしん」などを手掛けた橋田寿賀子さんが脚本を担当。岡倉大吉、節子夫婦と5人の姉妹を中心に、嫁としゅうとめのトラブルや離婚、介護など視聴者に身近な話題を描いて人気を得た。

 第3シリーズの最終回(97年3月)の平均視聴率は34・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。幸楽のラーメンが実際に販売されるなど一大ブームとなり、「渡鬼」の愛称で親しまれた。

 最終回の見どころは、えなりさんが子役のころから演じてきた真の結婚式。これまで番組を盛り上げてきた40人以上の俳優が出演してのにぎやかなフィナーレとなる。

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2011年9月22日のニュース