清志郎さん ベスト盤曲目リスト“直筆”あった!

[ 2011年9月22日 06:00 ]

忌野清志郎さんが生前に書き残していた、バラードベスト盤の曲目リスト

 09年5月に他界したロック歌手の忌野清志郎さん(享年58)が直筆で残した幻のメモ書きがあった。自ら選曲した、バラード曲によるベスト盤の曲目リスト。タイトルを「sings soul ballads」と命名しており、曲順もそのままにCDで再現。11月23日に発売される。

 メモが書かれたのは08年春ごろ。「ソウルバラードのアルバムを出したいんです」と、選曲リストを所属事務所の社長に手渡したという。

 06年に発見された喉頭がんから復活し、精力的に音楽活動を行っていた時期だ。08年2月から「完全復活祭」と銘打ったライブを東京・日本武道館で開催し、その後、ブルーノート東京や地方でのライブにも繰り出した。「いつ頃にCDを発売しようか」、そんな話をしていた最中の同年7月にがんが転移していたことが発覚。出演予定だった夏フェスもキャンセルし、再び闘病生活入り。メモのリストがCD化されることはないまま、清志郎さんは帰らぬ人となった。

 かつて清志郎さんは「こうやって自分で選んだ曲のCDをシリーズ化したいね」と話していたという。事務所社長はその思いを実現させようと、メモを大事に保管していた。清志郎さんの家族と話し合いを重ねてCD化を決め、クリスマスの時期にピッタリのソウルバラード盤として11月23日に発売される。

 曲目はRCサクセションが活動休止した91年以降に発表した、ソロやバンド「タイマーズ」など全ての楽曲中から選曲した。「ぼくの家の前の道を今朝も小学生が通います。」は初めてCD化。事務所関係者は「1枚を通して聴いてほしいアルバムです」と話している。

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