由美かおる「水戸黄門」卒業、今後は公演生活

[ 2010年4月6日 06:00 ]

由美かおるがTBS「水戸黄門」卒業会見。花束を手に元気にポーズ

 女優の由美かおる(59)が5日、東京・赤坂のTBSで会見を行い、24年間レギュラー出演してきた同局「水戸黄門」からの“卒業”を発表した。12日に始まる第41部(月曜後8・00)が最後になる。出演25年目の節目を迎えて決意し、「これからは国内や海外でコンサートがしたい」と語った。今後もゲスト出演の可能性はあるが、名物の入浴場面はもう見られなくなりそうだ。

 35歳だった1986年4月から出演した番組の“卒業”会見。涙を浮かべ「苦しいことも楽しいこともありました。四半世紀出演して、ファンの皆さま、スタッフに感謝したい」と語った。「人生は一度きり。違うこともやってみたい」との由美の思いを制作側に伝え、卒業が決まったという。
 女忍者・かげろうお銀役で初登場した第16部第1話(86年4月28日放送)から入浴場面が恒例化し、疾風(はやて)のお娟(えん)と役名が変わった01年4月スタートの第29部以降も番組名物として継続した。昨年11月9日放送の第40部第14話で通算200回目を達成。「これからはお風呂にタダで入れなくなってしまいました。家の近くの銭湯でノビノビと泳いでみたい」と笑った。
 第42部は10月放送予定だが、中尾幸男チーフプロデューサーは「余人をもって替え難い。2代目は作らず、永久欠番として今後も登場してほしい」と第42部以降のゲストでの出演を依頼。これには笑顔でうなずいた。
 中学時代に入団した「西野バレエ団」の西野皓三氏(83)が創始者の「西野流呼吸法」の実践を美ぼうの秘けつとしており、11月に還暦を迎える現在もデビューした15歳当時と3サイズ(86・58・86)は変わらない。抜群のプロポーションと健康的なお色気はこれからも誰もが見たいところ。しかし、ゲスト出演での入浴についての質問に「ないですね。(お湯で)ふやけ過ぎたので」と否定的。中尾氏は「第41部は入浴シーンがないので、由美さんはそのことを言ったと思う」とする一方、「(ゲストでの入浴シーンは)断定できない」とも語り、200回目が最後となる可能性が出てきた。
 今後について由美は「ファンの皆さんにお礼として全国漫遊の公演や歌やピアノの弾き語りをするコンサートをしたい。海外でも、シャンソンならフランス語、ロシアならロシア語、米国なら英語というように現地の言葉で歌いたい」と夢を語った。

 ◆由美かおる(ゆみ・かおる)1950年(昭25)11月12日、京都市生まれの59歳。12歳で西野バレエ団に入団。15歳で日本テレビ「11PM」のカバーガールとしてデビュー。73年には映画「同棲時代」でヌードを披露し話題になる。東映の大ヒット映画シリーズ「トラック野郎」の第4作でマドンナを務めた。合気道四段。血液型B。

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