質問理解できない高相被告にあ然…人ごと?居眠りまで

[ 2009年10月22日 06:00 ]

裁判所内でも緊張感ゼロ、“自由奔放”に振る舞った高相祐一被告

 高相祐一被告の初公判は午前10時から、約2時間にわたった。検察側の厳しい追及に「あのー」「そうっすねー」と語尾を伸ばして話す一方で、何度説明されても質問の意味が伝わらず、裁判官と検察側があきれる場面も。証人として出廷した父親でスキーショップ経営の次郎氏の証言中には、居眠りをしているような光景も見られた。

 公の場に姿を見せたのは先月16日に保釈されて以来で35日ぶり。ラフな服装とは違い、グレーにストライプの入ったスーツ、銀のネクタイを締めて出廷。茶色かった頭髪は黒く染めていた。
 日焼けした顔にはあごひげ。時折、襟元まで伸びた髪をかきあげるたびに、右手の甲のタトゥーが見え隠れした。裁判官に職業を問われると、一瞬ためらうように間を置いて「プロサーファーです」と即答した。
 父の次郎氏が証言台に立つと、数十秒目をつぶった。その際、頭がこっくり、こっくりと2度下がり、傍聴席から、わずかに笑い声が漏れた。本来は飲食が禁止されている法廷にペットボトルを持ち込み、水を飲む一幕もあった。
 妻との異様な生活については淡々と語った。今後については、酒井被告から高相被告の母に手紙が届いたことを明かした。「大変申し訳ないことをした」「3人でやり直そうと思う」と、小学4年生の長男(10)との3人で出直したいとの文面だったといい、「僕もそう思う」と述べた。保釈後は長男とも会っているという。
 しかし、具体的な更生計画は示さず、再犯の可能性についても「自分がやらなければ妻には入手ルートがない」と短絡的に主張した。
 一部の報道を受けて弁護人から「沢尻エリカを知っているか?」と問われ「全く知りません」と答えた。
 判決は来月12日に言い渡される。

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2009年10月22日のニュース