関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】阪南大は2006年春以来の頂点へダブル主将がけん引する

[ 2024年4月5日 10:00 ]

今年はダブル主将で臨む阪南大・山口竜平主将(左)と学生コーチを務める河原広大主将

 昨年の主力選手がごっそり卒業した阪南大は、一からのチームづくりに取り組んできた。野手で昨秋のリーグ戦全12試合に出場したのは、山口竜平主将ただ一人。リーグ戦出場経験のある選手は多いが、シーズンを通してとなれば、戦力的に未知数な部分は残っている。

 ただ、例年にない練習量をこなしたことで選手たちは自信を持って06年春以来の優勝を目指し、新たなシーズンに臨む。

 山口主将は「他のチームには負けないぐらい練習してきたと思う。(2月に行った)強化練習期間中は、野手は1日1000スイングを目標に、9日間で1万スイング。その成果で打球速度が上がった」と、胸を張る。高校通算38発の長打力に磨きがかかった打撃で打線を引っ張る。

 山口とともに“ダブル主将”を務めるのは野手コーチの河原広大(4年=玉野)だ。垣下真吾監督は「選手たちが話し合って決めたというので、2人に任せることにした」と、チームとして今までになかった新しい試みを見守るという。河原自身も「みんなの前の発言だったり、ミーティングで発言することは多くなったけれど、キャプテンだからというのは特になくて(学生コーチの立場から)めちゃくちゃ変わったってことはないですね」と、側面からのサポートでのチーム強化に、一役買うつもりだ。

 昨年春は2位と優勝争いに加わりながら、秋は5位に終わった不安定さを新体制でどう立て直していくのかが注目される。 (田中 貴久)

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