関西大学野球リーグ

【関西学生野球のキーマン】関大・上神 27年ぶりの春Vへ 野球人生初の主将で悲願達成するぞ

[ 2022年3月30日 05:33 ]

関大・上神雄三
Photo By スポニチ

 圧倒的な成績で、悲願の春優勝を成し遂げる。野球人生で初の主将にも就任した関大・上神雄三が覚醒を誓った。

 「春に優勝できていないというのを、自分としてもすごく感じている。タイトルを総ナメにして、そのまま全国へ突き進みたい」

 昨秋はチームトップで、リーグ3位の打率・389。特に前半戦は5割を超える爆発力で、チームをけん引した。だが、後半にかけて失速。神宮行きを懸けた関西選手権では3試合で10打数1安打と自慢の打棒が影を潜め「ほとんどの打席で後悔の方が大きかった」と責任を痛感した。

 旧チームから野口(オリックス)、久保田拓の主砲が抜け、4番を任されることが想定される今年は、シーズンを通して力を発揮することが求められる。昨年末に早瀬万豊監督から「ポイントが近いんじゃないか」と指摘を受け、少し前にしたところ飛距離が飛躍的に向上。これまでは置きティー、ロングティーをあまりしてこなかったが、打球の角度、スピンを見るために精力的に取り組んでいた同じ左打者の野口を見習って取り入れた。「野口さんがあれだけやっていたんだから、自分もやらないといけないと思うようになりました」と主砲としての自覚は十分だ。

 昨年12月には大学日本代表候補選考合宿にも招集され、今秋ドラフト上位候補に挙がる日体大・矢沢、早大・蛭間、中京大・沢井らから大いに刺激を受けた。「全国で優勝するためにも圧倒されてばかりはいられない」。95年以来27年ぶりの春の歓喜は、上神のバットに懸かっていると言っても過言ではない。

 ◇上神 雄三(うえがみ・ゆうぞう)2000年(平12)6月5日生まれ、兵庫県川西市出身の21歳。陽明小3年からグリーンハイツファイターズで軟式野球を始め、5年から宝塚リトルへ。緑台中では豊中シニアに所属。佐久長聖では2年春から背番号3でレギュラー。3年夏に正一塁手として甲子園出場。関大では1年春からリーグ戦に出場し通算45試合、打率.295、2本塁打。1メートル77、90キロ。左投げ左打ち。

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