関西大学野球リーグ

【関西六大学野球春季リーグ4月2日開幕】リーグ戦展望

[ 2022年3月31日 05:30 ]

 関西六大学野球連盟の春季リーグ戦は4月2日に大阪市の南港中央野球場で開幕する。昨秋は龍谷大が14季ぶり29度目(旧関六除く)の優勝を飾り、リーグ新記録となる5連覇を狙った大商大を止めて戦国時代突入を予感させた。全国切符を巡り、意地と意地がぶつかる戦いが幕を開ける。 (取材・北野 将市)

【展望】 昨秋覇者の龍谷大と覇権奪還を目指す大商大の2校が、戦力的にはリードしている。龍谷大は昨秋ベストナインと担当記者クラブ賞に輝いた中沢、MVPの伊藤と左右の投手2枚看板が盤石。野手もメンバー的にはほぼ変わりなく、黄金時代の到来すら予感させる。大商大も同じく伊原、上田の左右二枚看板が鉄壁で、昨秋首位打者の捕手・碓井とバッテリーがそのまま残るのは強調材料。選手層の厚さはリーグ随一で、地力がある。

 追うのは大経大。昨秋、最優秀防御率(0・74)のタイトルを獲得したリーグNo・1右腕・才木と、女房役の山本はともに今秋ドラフト候補に挙がる。打撃陣が少々見劣りするものの、第1戦を確実にものにできればVロードを切り開ける。

 20年以上にわたり指揮を執った勝村法彦監督が勇退し、今春から元オリックス、ロッテの光原逸裕新監督が率いる京産大は荒木、山口、藤川ら右腕がそろい投手陣が強力。昨秋ベストナインの遠藤、材木がキーマンの打線がカギを握る。神院大は昨秋1年生で唯一規定投球回に到達した藤井に加え、ともに甲子園経験者の加田、服部ら左腕が充実。野手でも錦織、森川凌らが伸び盛りで、上昇気流を探る。過去4年、Aクラスのない大院大は昨秋あと一歩で最優秀防御率を逃した右腕・真鍋と、打率4位の豊留が投打の軸としてチームをけん引する。

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