関西大学野球リーグ

【関西六大学野球のキーマン】大院大・エドポロ 規格外男が狙うのはリーグ発足後初の春の1年生首位打者

[ 2022年3月31日 05:36 ]

大院大・エドポロ・ケイン(日本航空高時代)
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 1年生が大院大巻き返しの旗頭となる。日本航空で昨夏の甲子園にも出場し、プロ志望届も提出したエドポロ・ケインは、今年の関西六大学野球リーグ屈指の超大型ルーキー。目標も規格外で82年の新リーグ発足以降初の快挙を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 「1年生から試合に出るイメージを持って練習してきました。率が残ればホームランも増えると思う。首位打者を獲りたいです」

 新人の首位打者は過去2人いるが、どちらも秋季。春季での獲得ならリーグ史上初となる。一般的に、木製バットへの対応には時間がかかるといわれるが「元々、木の方が打ちやすい。練習ではずっと使っていました」と意に介さない。

 父がナイジェリア、母が韓国の出身。自身は日本で生まれ育ったものの、両親から受け継いだ恵まれた体を原動力に繰り出す豪快な打撃で、高校通算本塁打は24本を数えた。50メートル走も6秒フラット。その才能に甘えることなく、夏を終えてからは打撃フォームを一からつくりなおした。身体的な特徴がより近いメジャーリーガーの動画を研究。昨年新人王に輝いたランディ・アロザレーナ(レイズ)を参考に、立ち気味だった上体をわずかに前傾させることでスイングに力強さが増した。

 昨夏から身長はさらに3センチ伸び1メートル90に。プレーだけでなく、体もまだ成長を続ける。「自分が来て、チームを優勝させられるように頑張りたい」。夢は大きく、気持ちは謙虚に。昨秋最下位、7季連続Bクラスのチームを一気に押し上げる規格外のデビューを飾る。

 ◇エドポロ・クリストファ・ケイン・Ⅱ 2003年(平15)7月2日生まれ、大阪市出身の18歳。北巽小2年からナガセタイガースで野球を始め、4年から生野リトル。巽中では南大阪ベースボールクラブ所属。日本航空(山梨)では2年秋から背番号9でレギュラー。3年春から中堅を守った。3年夏に甲子園出場し3回戦進出。高校通算24本塁打。1メートル90、87キロ。右投げ右打ち。

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