関西大学野球リーグ

【関西学生野球のキーマン】立命大・秋山 進め“ドラ1”ロード! DeNA・東に負けない能力

[ 2022年3月30日 05:32 ]

立命大・秋山凌祐

 「ハマのペンギン」直系の後輩が、先輩左腕と同じ“ドラ1”ロードを突き進む。立命大のエース右腕・秋山凌祐は愛工大名電出身で、DeNA・東克樹と同じ高校、大学の道を歩んでいる。高校時代には倉野光生監督からも「右の東」と評されたその才能を開花させ、日本一とドラフト指名を勝ち取る決意だ。

 「東さんがいるからこそ、プロを目指したいと思えるようになった。偉大であり、目標であり、超えなければいけない存在だと思っています」

 2年春に右肩関節唇を痛め出遅れたが、昨春のデビュー戦は衝撃だった。関学大との開幕戦で自己最速を4キロ更新する150キロを計測し、6回無失点で初勝利。結果的に5勝を挙げて投手タイトルを独占する黒原拓未(広島1位)に、そのシーズン唯一の黒星を付けた。とはいえ勝ったとは思っていない。「打席の中で感じる、特に低めの球のキレが自分とはまったく違った」と“ドラ1”の力に圧倒されると同時に、真の「右の東」になるための指標も見えた。

 そこで、まずは体重5キロ増を敢行。マウンドを想定し傾斜を使ってスクワットをするなど、投げた後に体が流れない体幹づくりに励んだ。内転筋強化で、体重移動もスムーズにした。土台は築いた。「去年の春(1・78)より1点は防御率を下げて、登板した試合は全勝。それぐらいの勢いじゃないと日本一は遠くなるかなと思います」。立命大ではエースが背番号11か21をつけるのが通例だが「人と同じことをやっていては上にはいけない」と、あえて昨秋からの22を継続。ひと味違うエースが、19年春以来の頂点を見据える。

 ◇秋山 凌祐(あきやま・りょうすけ)2001年(平12)3月29日生まれ、滋賀県大津市出身の21歳。瀬田南小3年から瀬田南スポーツ少年団で野球を始め、瀬田中では草津シニアに所属。愛工大名電では1年秋から背番号11でベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏に甲子園出場し3回戦進出。立命大では3年春からリーグ戦に登板し、通算8試合4勝2敗、防御率2・08。最速150キロ。球種はカーブ、カットボール、チェンジアップ。1メートル75、81キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る