関西大学野球リーグ

【関西六大学野球のキーマン】京産大・久木崎 “北山イズム”で自身初の頂点狙う

[ 2022年3月31日 05:32 ]

京産大・久木崎太郎
Photo By スポニチ

 北の大地へ旅立った先輩から受け継いだ魂を胸に、頂点をうかがう。主将に就任した京産大の扇の要・久木崎太郎は18年秋以来のリーグ優勝へ、並々ならぬ決意をのぞかせた。

 「入学して以来一度も優勝できていない。経験せずに卒業したくない。何としても関西六大学で勝ち抜きたい気持ちです」

 昨年の主将を務め、日本ハムからドラフト8位指名された北山亘基は、京都成章の先輩でもある。高校時代は練習試合でしかバッテリーを組めなかった右腕と公式戦でコンビを組みたい一心で、京産大の門を叩いた。1年秋、初スタメンの龍谷大戦で念願がかなったどころか、完封勝利を演出。以来、正妻の座を勝ち取ったが、最後まで頂点には立てなかった。「それが一番悔しかった。すべてを野球につなげていた人。チームとしてまだ、そこまで意識があるわけではないので、そこに持っていけたらと思います」と“北山イズム”の浸透を期す。

 2年秋には全10試合で安打を放ち、打率・351で平古場賞を受賞も、昨秋は規定打席到達32人中最下位の同・111。バットのヘッドの位置を修正できないままシーズンを終えた。今オフは光原逸裕新監督に打撃投手も務めてもらいながら、1日500球の山なりのスローボールを強く逆方向に打つ練習を繰り返し、復活への手応えを探った。失うものは何もない。「チャンスをものにして、投手中心に守り勝つ京産大の野球を見てもらいたい」。先代“直系”の後輩主将が、名門復活の道筋を示す。

 ◇久木崎 太郎(くきざき・たろう)2000年(平12)8月8日生まれ、京都府与謝野町出身の21歳。桑飼小2年から桑飼ファイターズで野球を始め、加悦中では福知山ベースボールクラブに所属。京都成章では1年秋から背番号20でベンチ入りし、2年秋からレギュラー。京産大では1年秋からリーグ戦に出場し通算44試合で打率・258、19打点。1メートル78、80キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る