関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】神戸大 新体制で踏み出す「逆襲」の一歩 林の左腕、駒寿の打棒で上位脅かす

[ 2023年3月31日 03:40 ]

神戸大・駒寿諒真主将(右)と林大貴

 神戸大の新たなチャレンジが始まる。一昨年秋のリーグ戦で70季ぶり(中止となった20年春を除く)の優勝を果たしたが、昨年は春6位、秋5位に終わった。新体制で迎える今春は、逆襲の第一歩を踏み出す。

 9年間指揮を執った中井明則監督が昨秋リーグ戦を最後に退任した。西谷仁孝新監督で臨む今春リーグ戦は、昨年の主力だった4年生がごっそり抜け、全く別のチームとして戦う。西谷監督はリーグ戦経験の少なさを補うため紅白戦など実戦形式の練習を増やして準備してきた。その上で「ワイルドピッチ、パスボールで走者を進塁させること、デッドボールでの出塁を減らすこと」を選手に意識させ、失点を少なくすることを目標に掲げる。

 吉賀瑛音とともに先発の柱として期待されるのは左腕の林大貴だ。「春は先発で最低3勝を目標にしたい」と、長いイニングを投げるため65キロだった体重を72キロに増加。球種も新球のカットボール習得に取り組んできた。

 打線のキーマンは、駒寿諒真主将。昨秋リーグ戦は、7試合出場で打率・053に終わったが、長打力を秘めた打撃でクリーンアップを任されそうだ。「打率も大事だが、今年は打点にこだわりたい。昨秋は、ただただ悔しいシーズンだった。打撃で気負いすぎていた面はあったので、気楽に臨めれば」と、肩の力を抜いて最上級生としての責務を果たすことを誓っていた。 (田中 貴久)

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