関西大学野球リーグ

【阪神大学野球秋季リーグ戦】天理大止める大学は現れるのか 9月2日開幕へ6主将座談会

[ 2023年8月31日 09:00 ]

秋季リーグ戦を前に意気込む(左から)甲南大・服田、大体大・弓埜、大産大・上田、天理大・下林、関西国際大・山添、大阪電通大・中井 (撮影・後藤 大輝)
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 阪神大学野球秋季リーグ戦は9月2日、神戸市のほっともっとフィールド神戸で開幕する。果たして現在5連覇の天理大にストップをかける大学は現れるのか。6大学の主将に集まってもらい、チームの現状や期待している選手について話を聞いた。

 ――春のリーグ戦の反省点と収穫は。

 天理大・下林主将(以下下林) 勝ち切れるところで勝ち切れない試合だったり、1戦目を落としてしまうカードがありました。収穫は粘り強い試合ができたので、それは継続してできるようにしていきたいと思います。

 大産大・上田主将(以下上田) ポイント制から勝ち点制に変わって2勝しないと勝ち点が取れない中で、3試合をずっと戦い続けて、あと1勝ができなかったです。収穫としては2、3年生が野手を中心に結構経験を積むことができたこと。

 関西国際大・山添主将(以下山添) 打力で負ける部分があったこと。収穫は昨年よりエラー数が大幅に減ったことです。

 大体大・弓埜主将(以下弓埜) 投打ともにかみ合ってなくて苦しい状況が続いていました。よかったところは、昨年の冬ぐらいからバットの振り込みを重視してやってきてそれが打率面に表れたこと。

 大阪電通大・中井主将(以下中井) 1部に上がって2季目でしたが、1季目と違って自分たちの野球をやらせてもらえませんでした。よかった面はピッチャー陣が最少失点で抑えてくれたところ。

 甲南大・服田主将(以下服田) 結果を見てもらえば分かるように完敗状態でした。大量失点で負けることもありましたし、ロースコアで勝ち切るっていうところをモットーとしているので、その形に持っていけなかったっていうのが反省点です。

 ――秋のリーグ戦でキャプテンが思うチームのキーマンを教えてください。

 下林 春のリーグ戦のMVPでもある(捕手の)小林さんです。ピッチャーの4年生三人を中心とした守備からリズムつくって攻撃につなげるチームなので、バッテリーのことを全部知ってるのは小林さんだと思いますし、小林さんの勝負強い打撃にも春は助けられました。

 上田 ピッチャーのキーマンは、春も活躍された松田さんと打者としては荒木さんの4年生二人になると思いますが、代は変わってもチームを引っ張ってくださってます。

 山添 僕になると思います。4打数4安打とか打ってしまえばチームは盛り上がるので。僕が全試合4打数4安打を目指して、首位打者を獲るようなことがあればリーグ優勝していると思うので。

 弓埜 ピッチャーで4年生の井田さん、杉戸さんが頑張ってくれれば勝てると思っています。打者は2年生の平子です。

 中井 4年生の岡本(一聖)は、なかなかリーグ戦では日を浴びていなかったのですが、岡本が打てば点が入ったりするし、打点を挙げるだけでなく岡本の出塁がカギになるので期待したいです。

 服田 投手だったら岡本、野手では小西。チームが沈んでる時にチームを盛り上げてくれます。

 ――キーマン以外で期待の選手は。

 下林 春のリーグ戦は途中ぐらいから出てた浅野という今外野手がいます。日頃の練習から真面目に真剣に野球に取り組んでいる姿も見てますし、2年生ながら引っ張っていこうっという姿も見えるところがあります。

 上田 2年生の田中、米田、小出、辻は、普段の練習ではやんちゃで言うこと聞かんよなやつらなんですけど、やっぱ試合になったら頼もしいっていうかそういう一面もありますし、下級生のフレッシュな力に期待をしたいなと思います。

 山添 ピッチャーでは4年生の古久保が他大学にとってはほぼノーデータだと思うので打てないと思います。秘密兵器です。後は1年生で三人ぐらい多分試合出てくると思うのでこれも秘密兵器です。イケメンでいえばキャッチャーの山下。外野を守る池田がかっこいいですね。顔に注目してほしいです。

 弓埜 2年生の平子もそうなのですが、4年生の中村さんが普段のバッティング練習からパンチパンチと言ってパンチ力を意識しています。

 中井 野手は2年生の中原、1年生の白川がチームのカギを握ってくるので二人には注目してほしいと思います。ピッチャーは久保田という秘密兵器がいますが、今隠し球としてここぞという時まで隠しているので投げる時は楽しみにしていてほしいですね。

 服田 1年の時からずっと出ている安田は新チームになっても引っ張っていく存在で、一番ガムシャラにプレーしているのとチームの中で一番イケメンなので、そこも注目してほしいです。

 ――ここだけは他のチームに負けないところはありますか。

 下林 ピッチャーは4年生の三人だけじゃなく中継ぎの3年生以下もよくなってきています。ディフェンスはどこにも負けないと思っています。

 上田 主務の宮崎さんは仕事がめちゃくちゃできる人で、すごい完璧な人で今回ラストシーズンなので最後にいい思いさせてあげたいと、みんな考えていると思います。

 山添 野球がうまくても勝てないと思っていて、最後は根性と気持ちだと1年間言い続けてきました。集合した時とかノック前とか練習でも根性で気持ち出していけって言っているのでどこのチームにも負けないですね。

 弓埜 ホームラン打った時のパフォーマンスですね。チーム全体でやるのですが、ホームラン打った時に盛り上げるように。詳しくは球場で見てほしいですね。

 中井 どこのチームよりも野球が大好きだというところだと思います。それぐらいです。

 福田 団結力です。一人一人が自分の役割を理解して団結力を意識して高めて何としても1勝をつかみ取る気持ちで戦っていこうと思っています。

 ――最後に秋季リーグ戦に向けての抱負を聞かせてください。

 下林 春同様にチームのために何ができるかを一人一人考え、1回から9回までベストコンディションでベストプレーができるように練習で取り組んできているので開幕戦の初回からどんどん天理らしさを見せられるように優勝目指して頑張っていきます。

 上田 今年のチームの漢字が「歩」で、一歩ずつというかコツコツやっていけるように一戦一勝で戦っていけたらと思います。

 山添 僕たちのチームの漢字は「男」で今の4年生は2年の春から試合に出てる選手が多いので最後は男にならんとあかんと思っています。

 弓埜 ミーティングで超積極的にいくっていうことを何回も言ってるんで、それを意識して大胆な野球で、僕らは「捲」という漢字なのですが優勝を目指してまくり上げていきたいです。

 中井 今の4年生は2年生の時からずっと試合に出ていて、僕らの漢字は「刻」で、今まで野球に携わっていただいた人たちの思いを刻めるリーグ戦にしたいと思ってます。

 服田 まずはAクラス入りを掲げて、春は2部から上がって最下位だったので優勝とは言わず、チームの通過点としてAクラスで残留して次の春を見据えてやっていけるようにしたいと思います。

<主将座談会出席者>
天 理 大 下林 源太
 (3年=天理)

大 産 大 上田 寛人
 (3年=矢上)

関西国際大 山添 倭茄
 (4年=鹿児島実)

大 体 大 弓埜祥太郎
 (3年=履正社)

大阪電通大 中井 陽大
 (4年=福井工大福井)

甲 南 大 服田 翔馬
 (3年=須磨翔風)

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