関西大学野球リーグ

【関西学生野球】同志社大学 「維新」へ――。元気印・西林「俺がやる」

[ 2018年4月13日 13:02 ]

V奪回へ同志社投手陣をけん引する西林
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【同志社大学】

 同大が今季掲げるスローガンは「維新〜俺がやる〜」。13季ぶりの王座奪回へあらゆる面で変革を求めてきた。ウオーミングアップの時から私語を慎み、全力で向かう。些細(ささい)なことだが練習には張り詰めた空気が流れている。投手で主将を務める福島は意図を説明した。

 「ここ何年か低迷していますし、何かを変えないと勝てない。気持ちやモチベーション、全てを変える意味でスローガンを『維新』にしました」

 2014年夏の甲子園で大阪桐蔭を優勝へ導いたエース右腕の目標は高い。「リーグ優勝だけでは満足できません。日本一を目指します」。春秋ともに5位に低迷した昨季から巻き返しを図る。捕手として、副主将として、福島を支える西林も決意を示した。

 「このチームのキーマンは間違いなく自分だと思っています。プレーで飛び抜けた実績はありませんが、明るさと周りを見る力には自信があります」

 どこに行っても“指名No.1”の捕手だ。投手をいかに気持ちよく投げさせるかに細心の注意を払う。底抜けに明るい性格、大きな声、キャッチングの音で投手陣をもり立てる。練習参加した社会人野球チームでもブルペンでは引っ張りだこだった。もちろん、エース福島の信頼も厚い。

 チームは福島に次ぐ2番手以降の投手育成が優勝への絶対条件となるだけに、西林にかかる期待は大きい。横浜商大で主将を務め、中軸を打つ西林輝一は親戚にあたり小学校時代はバッテリーを組んだ。神宮での対戦を夢見て――。“ええ声”で投手陣を引っ張っていく。

 ▼同大・渋谷卓弥監督 投手で主将の福島がよく引っ張ってくれている。カギは2番手以降の投手の育成に尽きる。右の溝田らに期待したい。中軸を打つ四川、前田、福原はリーグを代表できる選手です。

 ◇西林 幹貴(にしばやし・もとき)1996年(平8)4月25日生まれ、大阪市港区出身の21歳。波除小5年から「アスレチックスBBC」で野球を始め外野手。清教学園中では軟式野球部に所属。清教学園では1年秋から捕手でレギュラー。同大では3年春からリーグ戦に出場。50メートル走6秒3。遠投100メートル。1メートル73、78キロ。右投げ右打ち。

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