オリ・中嶋監督 感謝の神戸凱旋 96年選手としてパレード「なかなかできない。本当にうれしかった」

[ 2023年11月24日 05:40 ]

神戸市のパレードで手を振るオリックス・中嶋監督
Photo By 代表撮影

 オリックスは首脳陣と選手計48人が優勝パレードに参加し、午前中は昨年に続いて本拠地の大阪・御堂筋、午後はかつての本拠地・神戸に凱旋した。選手として前回96年の神戸パレードを知る中嶋聡監督(54)は感慨に浸り、球団では75~78年以来のリーグ4連覇と日本一奪還を目指す来季へ決意を新たにした。ポスティングシステムでメジャー挑戦を目指す山本由伸投手(25)は不参加だった。

 王者の凱旋に神戸の街が沸いた。20万人を集めた午前の大阪・御堂筋に続き、午後2時からは神戸での優勝パレード。東遊園地前からフラワーロードを通り、メリケンパークまで続く約2キロの沿道には15万人のファンが詰めかけた。日本一に輝いた96年の神戸パレードに選手として参加していた中嶋監督は感慨深げな表情で、27年ぶりに車両の上から見る絶景を味わった。

 「正直、タイガースと合同ですので(ファンが)いなかったらどうしようかなとか、後から多くなったらどうしようかなとか、いろんなこと考えてたんですけれども、そういうことなく」

 神戸は91年から07年までの本拠地(05~07年は大阪とダブルフランチャイズ制)。95年には「がんばろうKOBE」を合言葉に1月に発生した阪神・淡路大震災を乗り越えてリーグ優勝を果たし、96年にはリーグ連覇から日本シリーズで巨人を倒して日本一に輝いた。

 「全然まだ復興してなかったですからね」と当時を振り返り、「普通で考えたら、神戸でパレードっていうのはないことだと思っていたので。なかなかできない体験かなと思いますし、本当にうれしかったです」と感謝した。

 今季は京セラドームで36勝26敗3分け、ほっと神戸でも5勝2敗とホームで大きく勝ち越した。来季は地元ファンのサポートを受け、リーグ4連覇と日本一奪還に挑戦する。「ぜひ(4連覇を)やりたい、パレードもやりたいと思いますので、頑張ります」と約束した。(中澤 智晴)

 《オリックス選手の喜びの声》
 ▼中川圭 どちらもスゴい雰囲気で、感謝の気持ちでいっぱい。来年もチームの勝利に貢献できるように頑張りたい。

 ▼宗 (神戸も)大阪に負けないぐらい人が多い。これだけ多くの人にいつも応援してもらっていると頑張らなきゃと思う。

 ▼宮城 本当にたくさんの方が来てくれてうれしく思う。また、みなさんと協力して、ファンも含めて4連覇を目指して頑張りたい。

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