阪神・近本 連覇へ決意新た Vパレード「もう一回したい」

[ 2023年11月24日 05:15 ]

御堂筋でファンに手を振る近本(左)と大山(撮影・井垣 忠夫)
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 想像を絶するファンの大群。普段は沈着冷静な阪神・近本もテンションがハイになった。神戸と大阪・御堂筋。2度パレードで選手会長として開会セレモニーのあいさつを務め、万感の思いを込めた。

 「甲子園とはまた違う雰囲気。一人一人の顔を見ることができ、声も聞けた。球場では味わえない、パレードでしかできない経験だった。今年一年間頑張った、ご褒美なんかな、と。凄いとしか言いようがない。本当に鳥肌が立った」

 兵庫・淡路島出身。なじみ深い光景が祝福一色に染まっていたことが何よりうれしい。「地元も近いし、これだけ人が集まると、特別感もある。優勝したからこそ味わえる」。38年ぶり日本一の喜びに改めて浸った。

 パレード前には兵庫県広報紙の企画として同県の斎藤元彦知事と対談。淡路市では19年オフから「スポーツ親善大使」を務め、野球に限らない「スポーツ教室」を淡路島で開催してきた。熱い思いを再確認し、「野球だけじゃなくて、スポーツで子供たちの育成やサポートに県も動いている。共感する部分が多かった。いろんな話ができてよかった」と充実感を漂わせた。今回のパレードについても「何かのきっかけにはなると思う」と子供たちがスポーツに打ち込む一つの契機になることを願った。

 3年間務めた選手会長は来季から中野に引き継ぎ、「自分のやることをしっかりやって、後は下の子に任せようと思う」と笑った。2年連続4度目の盗塁王に輝いた今季は打率・285、8本塁打、54打点で貢献。「ビールかけがしたい、パレードがしたい…とよく聞く。なんでかな…と思っていた。一回経験すると、“もう一回したい”ってなる」。至極の時間を再び得るため、連覇への思いを強くした。(阪井 日向) 

 ≪選手の喜びの声≫
 ▼大山 これだけ集まってもらってこんな幸せなことはない。鳥肌が立つというか幸せな時間だった。もう一度できるように頑張らなきゃならないという気持ちになった一日だった。そのためにも、やることはいっぱいあるので、時間を無駄にしないようにやっていきたい。

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