落合博満氏 大リーグで導入されたピッチクロックは「基本的には反対の方」のワケ

[ 2023年11月24日 17:25 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が24日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評企画「オレ流質問箱」に寄せられたさまざまな質問に答えた。

 「ピッチクロックについて落合さんの考えを教えてほしいです」

 ピッチクロックとは、大リーグが2023年シーズンから試合時間短縮のため導入した新ルール。投手は捕手から球を受けてから、走者なしの場合は15秒、ありの場合は20秒以内に投球動作を始めないと1ボールが宣告される。また、打者は残り8秒までに打つ準備を整えなければ1ストライクが宣告される。

 落合氏は「ああ、これね」と思うところがある様子で「今の日本の野球界で、もしアメリカのピッチクロックを取り入れたら全部“ボールだ”とか、バッターに“ストライクだ”って言われるでしょうね」と語った。

 続けて「それだけ、日本の野球っていうのは間合いが長くて、その間合いを楽しむっていうような見方もあるんですけども、どっちかっていうと野球っていうのは、あんまり時間に縛られて見るもんじゃないんだろうなっていうふうに思うんで。どっちかっていうと反対ですけどね」と自身の考えを示した。

 それでも「まあ、でも決められたんであれば、この決められたルールでやるのはしょうがないんだろうとは思いますけども。今の現状、日本のピッチャーがバッターに対する時間、バッターがピッチャーに対する時間っていうのは“えっこんなに時間かかっていいのか?”っていうようなことは度々あるんで、まあ、そこはアメリカが導入したってことは日本も少なからず、近い将来には導入されるってことなんで…。それは、それの見方として野球を楽しむっていうのが大事なんじゃないのかなと思います」と理解を示した上で「でも、基本的には反対の方ですね」と笑った。

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