オリ由伸 魂の138球完投、14K「やっと終わったと」 試合中に球数を数えていると中嶋監督が…

[ 2023年11月4日 22:49 ]

SMBC日本シリーズ2023第6戦   オリックス5―1阪神 ( 2023年11月4日    京セラD )

<オ・神>京セラドームのファンに手を振る山本(撮影・大森 寛明)
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 オリックスの山本由伸投手(25)が阪神に王手をかけられ崖っ縁で迎えた第6戦(京セラD)に先発登板。9安打を浴びながらも工藤公康(ダイエー)、ダルビッシュ有(日本ハム)の13奪三振を更新する日本シリーズ最多14三振を奪い、138球を投げて魂の完投勝利をマークした。

 今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー移籍が濃厚となっている山本にとっては“5度目の正直”で待望の日本シリーズ初勝利。“有終の美”を飾っての日本一逆王手となった。

 お立ち台に上がったあとの山本との一問一答は以下の通り。

 ――お立ち台でみんなが心配していると言っていたが、気負いなくマウンドに上がれたか。

 「そうですね、はい。試合にしっかり集中して入り込めました」

 ――27個目のアウトを取った瞬間の気持ちは。

 「やっと終わったと。最後出し切っていたので、すごく良かったです」

 ――これまでとは違う特別な感じの9回のマウンドだったか。

 「そうですね。とにかく声援が力になりましたし、本当に背中を押されました」

 ――2回以降、修正がうまくいった。

 「しっかり落ち着いて投げれましたし、4回か5回くらいから凄く調子が取り戻せたので、そこからは思い切っていくだけでした」

 ――徐々に変化球が多くなった。真っすぐを狙われている感覚があったのか。

 「変化も凄いいいボールが多かったのと、もともとそこまで意外と真っすぐが多いわけではないので。まあ、いい感じに1試合を通してバランスを取れたかなと思いますけど」

 ――途中からカットボールとカーブをうまく使うようになった。

 「本当にいつも通りというか、特に今日の特別な配球をしたりとかはないですし、調子が途中から良くなったので大胆にいけましたね」

 ――7回に近本の前にランナーを出したくないと集中力が上がったとかは。

 「いや、普通でしたね」

 ――4回の森のファインプレーも大きかった。

 「そうですね。もう本当に運が良かったですし、森さんにはもう本当に感謝のプレーでした」

 ――第1戦が終わってからどういう気持ちで過ごしたか。

 「やっぱり6戦目まではもう一回まわってくるだろうなと思ったんで、とにかく集中した。2敗してしまうと、もう本当にきょうとか特に決まる試合だったので。2敗目はつかないように集中していました」

 ――味方が回してくれると信頼して。

 「そうですね。本当に6戦目はくるだろうなと思っていましたし、来ないなら優勝して決めといてほしいなっていう気持ちでした」

 ――日本シリーズ初勝利を完投でできた。

 「これでタイになりましたし、明日につなげられたので、明日は何とかみんなで勝っていい締めくくりにしたいですね」

 ――ブルペンに入ったことでいい影響も。

 「そこはしっかり配慮されていましたし、秘密です。問題ないです」

 ――ブルペン陣の結束とかを見て。

 「そうですね。凄く懐かしい気持ちになりましたし、とにかくやっぱりそのへんのピッチャーの管理はしっかりしているので、今季の成績にもつながっているのかなと思います」

 ――チームとしてリリーフ1人も出さずに。

 「そうですね。ブルペンは凄くいい投手が多いですし、きょう投げたとしても2連投なのでいつも通りかなと思いますし、明日はとにかくみんなで気合入れてやるだけです」

 ――監督からの言葉が。

 「そうですね、多分9回までいかしてくれるという優しさですね」

 ――監督から8回らへんで声がけはあったのか。

 「そうですね、7回ぐらいにベンチ裏で球数数えてる時に“制限ないよ”と言われましたね」

 ――監督から?

 「はい。ちょうど、通りかかって。冗談半分ですけどね」

 ――終盤も上り調子だったが、感覚とマッチしていたのか。

 「そうですね、そこで凄くいい感覚を取り戻せましたし、これはいけるなと思ったので、どんどん投げ込むことができましたね」

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