新庄監督 ビックリ&感謝の秋季C大盛況 ファンに叱咤激励のお願いも「声をどんどん出してほしい」

[ 2023年11月4日 06:00 ]

スマホで動画撮影する新庄監督(撮影・高橋 茂夫)
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 異例の光景が広がった。日本ハムは3日、エスコンフィールド北海道での秋季キャンプ3日目を行った。祝日だったこともあり、この3日間で最多の1万2500人が来場し、新庄剛志監督(51)も興奮を隠しきれず。さらに、ファンサービスの意味も含め、7日からの第2クール中に紅白戦を実施する青写真も描いた。

 一つ一つのプレーに大きく沸いた。エスコンに詰めかけた1万2500人が守備練習を見守り、選手名が書かれたタオルを掲げ、カメラを構えた。予想以上の盛況ぶりに、新庄監督も驚きを隠さなかった。

 「びっくりした、俺。こんなに入ると思わなかった。ホームグラウンドを持つと最強っすね。そんなに寒くないしね。いやいや、最高ですよ」

 秋季キャンプとしては超異例の“大入り”だ。例年、沖縄・国頭で実施している秋季キャンプを訪れたのは数百人だったが、エスコンに場所を移して平日にもかかわらず初日は4500人、2日目は4000人と推移。そしてこの日は1万人の大台を突破。ケースノックでは万波の本塁へのレーザービーム送球に大歓声が湧き、失策した選手には「あー」とため息が漏れた。

 練習とは思えない緊張感のある雰囲気を感じた新庄監督は「エラーした時には“しっかり捕れ”とか、“そんなんじゃ勝てないぞ”みたいな声をどんどん出してほしい。(ファンに)1人ずつマイクを持たせようかな」と上機嫌だった。

 さらに、ファンを喜ばせるプランも考えている。ファンサービスの意味も込めて「何かしたい。試合したいんです」と7日からの第2クール中に紅白戦を実施する考えも明かした。一方で、投手は実戦で投げる調整をしていないため「ただ、野手は全然いけるんですけど、投手がね。ちょっと考えます」と今後の状況次第とした。

 2年連続最下位のチームながら、万波や野村、清宮ら伸び盛りの選手ばかり。指揮官は「魅力のある選手がいっぱいいるから、(ファンは)成長過程っていうのを、見ておきたいっていうのもあるんでしょうね」と代弁した。ファンとともに課題の守備を鍛え上げ、実りの多い秋にしていく。(田中 健人)

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