広島・小園「CSで打てるようにと思いながら」 社会人との練習試合で5安打4打点

[ 2023年10月11日 05:45 ]

練習試合   広島ーJFE西日本 ( 2023年10月10日    マツダ )

広島・小園

 広島は10日、マツダスタジアムで社会人のJFE西日本と練習試合を行い、小園海斗内野手(23)が2打席連続アーチを含む5打数5安打4打点と大暴れした。14日開幕のDeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)に向けた最後の実戦調整で存在感を示した。新井貴浩監督(46)は、どんな打順でも機能する小園の対応力を強調。柔軟な起用を示唆し、短期決戦での活躍に大きな期待を寄せた。

 社会人相手に小園は格の違いを見せつけ、CSファーストSへ弾みをつけた。

 「CSに向けて、いい試合になった。CSで打てるようにと思いながら、やっている。(調整は)順調」

 まずは初回2死三塁でカウント2―1から変則右腕の変化球を捉え、右越え2ラン。3回1死の第2打席では初球を右翼席に運んだ。これでは終わらない。4、6、8回の打席も、それぞれ中前打を放ち、5打数5安打4打点と打ちまくった。

 いずれの打席も追い込まれる前に仕留めたもので、積極的な姿勢が目立った。14日の第1戦で、DeNAは東の先発が公表された。難敵左腕のストライク率は72・5%を誇り、ストライクゾーンでどんどん勝負してくるだけに、積極姿勢で結果が出たのは本番へプラス材料となる。

 レギュラーシーズンでは開幕直後に2軍落ちするなど、苦い経験を味わった一方、9、10月は打率・365をマークしてチームのCS進出に貢献。好調を維持したまま短期決戦に向かう。

 「緊張はしているが、積極的なプレーを心がけていきたい。気負うことなくやっていけたらなと思う」

 自身初のCSでも任せろ、と言わんばかりに、貢献を誓った。新井監督も「ずっといい状態をキープしてくれている」と評価した上で、CSファーストSの打順については、あらゆる可能性を示唆した。

 「そこ(打順)は完璧には決めてない。状態が良いので、彼はどこに置いてもいいと思う。先頭でどんどん(塁に)出てもらうのか、それとも走者がたまったところで還してもらうのか。いずれにせよ、どういうところでも当てはめられると思う」

 レギュラーシーズンでは4番、9番以外の全てを経験。だからこそ、小園も「特に(どこでも)変わりはない。どこでもいい」と言い切る。5年目で自身初のCS出場となるが、どの打順でも役割を遂行し、2位からの下克上への原動力となってみせる。 (長谷川 凡記)

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