工藤公康氏 監督は一芸に秀でた選手を見い出し「ここが素晴らしい、戦力です」と伝えることが大事

[ 2023年10月6日 20:30 ]

対談したラミレス氏(右)と工藤氏
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 元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏が自身のYouTube「ラミちゃんねる」を更新。日本一に5度輝いた元ソフトバンク監督の工藤公康氏(60)の育成論を聞き出した。

 甲斐拓也に続いて、工藤監督は周東佑京、牧原大成らも育成枠から1軍の主力に成長させた。

 工藤氏は「性格にもよるが、1人ずつ選手を見て、彼らの自主性を駆り立てるように僕はコーチの人とも話ながらやっていた」と明かした。

 甲斐には打撃、周東にも打撃と守備という課題はあったが、それぞれ肩と足など「一芸に秀でていた」ために1軍抜てきした。

 ラミレス氏に「日本一の育成システムを工藤さんが作った」と指摘されたが、工藤氏は「もともと彼らが(1軍レベルの力を)持っていた。それをどう使うか」と否定した。

 工藤氏は「日本は打撃がよくない、守備がうまくないとか、足は速いのに起用法を見つけられない。一つに秀でている、それをどう料理しておいしく出すかが監督やコーチの仕事と思っている」と続けた。

 工藤氏は「悪いところじゃなくいいところを見る。あなたはここが素晴らしい。戦力です、と伝えてあげることが一番大事」と持論を明かした。

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