巨人ベンチに3日連続の悪夢「申し訳ない」井上温大2回もたず7失点KO 前夜は横川初回KO13失点惨敗

[ 2023年9月3日 18:09 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2023年9月3日    横浜 )

<D・巨>2回、代打・知野(右)に満塁弾を浴びた井上(撮影・島崎忠彦)
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 巨人の4年目左腕・井上温大投手(22)が3日に出場選手登録され、同日のDeNA戦(横浜)で今季4度目の先発登板。2回までに4点援護をもらいながら、知野に代打逆転満塁本塁打を浴びるなど2回途中6安打7失点KOを喫した。

 巨人ベンチ、そしてG党にとっては3日連続の悪夢となった。

 2試合連続惨敗で迎えたカード最終戦。この日も敗れれば自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅する一戦でまたも先発投手が序盤で沈んだ。

 1日のカード初戦はエース戸郷が今季最短の4回5失点KO。2日は横川が初回3失点KO。そして迎えた第3戦は井上が1回0/3で7失点KOとなった。

 味方打線の援護を力にできない。打線は初回に大城卓、吉川の連続適時打で2点を先取。だが、井上はその裏、先頭・関根への2球目が死球となって塁に出すと、2死二塁の場面で気を抜いた隙を突かれて二走・関根に三盗を許し、牧に左中間へ適時二塁打を打たれてまずは1点目を失った。

 味方打線は2回に門脇の二塁打からチャンスをつかんで長野の内野ゴロの間に1点を加え、さらに丸には15号ソロが飛び出して4―1とリードを広げたが、その裏だった。

 井上は先頭のソトに四球を与え、大和、山本に連打されて無死満塁のピンチ。ここでDeNAベンチは2回4失点の先発左腕・浜口に代打・知野を起用したが、井上は1ボール2ストライクからの4球目となった内角高めへの150キロ直球を左翼スタンドへ運ばれ、まさかの代打逆転満塁アーチ被弾となった。

 これで4―5。さらに関根、桑原にも安打されて5者連続安打となると、さすがにここで原辰徳監督(65)がベンチを出て投手交代を告げた。だが、この日出場選手登録されたばかりの2番手右腕・松井も火がついたDeNA打線の勢いを止められず。井上の失点は7となった。

 井上は前回登板した7月28日の中日戦(東京D)で3回までに大量7点の援護をもらいながら4回途中6安打4失点KOされ、プロ初勝利を挙げた昨年9月23日の中日戦(バンテリンD)以来308日ぶりとなるプロ2勝目を逃した。

 それまで2試合連続で4回降板が続いていたが、3度目の先発マウンドはその4回を投げ切ることができず。試合後、原監督は「やっぱりちょっとコントロールが悪すぎますね」と指摘したうえで「ファームの選手たちは、ピッチャーたちは、彼のことを非常にうらやましがっていると思うんですよね。“なんでハルトさんなんだ!?”ぐらいなことをね、ファームの選手に思われるっていうのは。もう少し成長してもらいたい」と厳しい表情で話していた。

 だが、4度目のチャンスが巡ってきたこの日はさらに2回もたず、大量7失点KO。13失点大敗を喫した前日2日は8回に内野手の北村拓が8番手として登板する事態に陥ったが、いったいこの日はどうなるのか…。

 ▼井上 先制していい流れをつくってくださったのに逆転されてしまい申し訳ないです。中継ぎの方へ負担をかけてしまい申し訳ないです。

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