U18日本連勝!霞ケ浦の二刀流木村 3回5K完全救援「しっかり楽しんでやれている」

[ 2023年9月3日 05:00 ]

U18W杯・1次ラウンドB組   日本7―0パナマ ( 2023年9月2日    天母 )

<日本・パナマ>2番手として好投した木村(撮影・河合 洋介)
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 高校日本代表は、パナマを7―0で退け、開幕2連勝を飾った。2番手で4回から救援した木村優人投手(3年=霞ケ浦)は、打者9人を完全投球。フォークがさえ、5三振を奪う快投を見せた。打線も中盤以降、着実に加点。3日は米国と対戦する。

 またしても地方大会で姿を消した逸材が、国際舞台で輝きを放った。4回から2番手で救援した最速150キロの二刀流右腕・木村が、3回を完全投球。5奪三振と圧倒した充実の38球に「ストライク先行でいけた。しっかり楽しんでやれている」と胸を張った。

 この日の最速は143キロにとどまったが、1メートル85の長身から投げ下ろすスプリットが鋭く落ちた。5三振のうち、4つがスプリット。「真っすぐを張られている状況だったので変化球でかわせた」とクレバーな一面をのぞかせた。

 今夏は茨城大会決勝で土浦日大に敗れ、あと一歩で甲子園出場を逃した。前日の開幕戦では、神奈川大会決勝で涙をのんだ緒方が3安打3打点でけん引。木村も快投で続いた。霞ケ浦では一度も甲子園出場を果たせなかったが「どのボールでも勝負球になる」と初の国際舞台にも自信をのぞかせる。高校通算17本塁打の打力も魅力十分。悲願の初優勝に向け「自分の力を信じてやっていきたい」と力強く言った。

 ≪小林主将 決勝打含む4安打4打点≫主将の小林が決勝打を含む4安打4打点の大暴れだ。3回1死一、三塁で先制の遊撃内野安打。6回2死満塁では右中間へ走者一掃の3点三塁打を放った。「(バットを)短く持ってコンパクトに。中堅から右方向を狙った」。宿舎では丸田と同部屋で、安打の際には指3本で示す「慶応ポーズ」を披露。「(チームで)やろうとしています」と話した。三塁打以外の3本は内野安打。「食らいついての泥くさい安打。ああいうのを大事にしたい」と力を込めた。

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