阪神・佐藤輝、3度目ついに! バウアーから積極打法でお膳立てマルチ 苦手8月の打率も.281に

[ 2023年8月21日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2ー0DeNA ( 2023年8月20日    横浜 )

<D・神>2回1死一塁、佐藤輝は中越え二塁打(撮影・小海途 良幹)
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 前日19日が再出発の2安打なら、この日は確かな復調を予感させるマルチ安打だ。阪神・佐藤輝が連夜の快打。2回1死一塁で、バウアーから自身初安打となる中越え二塁打で先制点を呼び込むと、4回先頭では中前打し、伊藤将の適時打で生還。1本目は初球152キロ直球をはじき返し、2本目は2球目の139キロカットボールに鋭く反応した。どちらも積極打法が実を結んだ。

 「どんどん振っていかないと、追い込まれたらチャンスが少なくなる。そういう意味ではワンスイングで(とらえられた)。それはよかったと思う」

 メジャー好きを公言する24歳にとって、バウアーとの対戦はいつだって心が躍る。だがここまでは、その男が目の前に現れるたび、苦杯をなめさせられていた。6月25日、横浜スタジアムで虎が初対戦を迎えた際には、同日、まさかの2軍落ちで対戦はかなわず。7月12日、甲子園へ舞台を移しての再戦では3打席でノーヒットに封じられた。優勝マジックが点灯し、頂点へと向かう道すがらで実現した、“3度目”の激突。全2得点に絡む2安打で、伊藤将のシャットアウトに“攻献”した。試合後、マウンド付近で熱い抱擁も交わし、全身で同期の完封勝利を祝福した。

 「(マジックが減っても)みんな開幕当初と(心境は)変わらないんじゃないですか」

 油断は、いっさいない。なぜなら、8月は佐藤輝にとって「魔の月」だからだ。新人だった21年は月間打率.222、昨季は同.228と苦しんだ。一方で今季は17試合を終えて同.281と奮戦している。残り7試合。今季こそ、苦手な「盛夏」を克服し、美酒が待つであろう9月へと歩を進める。 (八木 勇磨)

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