始球式はワンバンだったが…北海道を愛するルメール騎手 日本ハムも後半戦、力強く追い込め!

[ 2023年7月29日 07:30 ]

<日・オ>ファーストピッチを務めたJRAのルメール騎手(撮影・高橋 茂夫)
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 偉大なジョッキーの意外な一面を見た。28日にエスコンフィールド北海道で行われた日本ハム―オリックス戦で、JRA所属のクリストフ・ルメール騎手(44)がファーストピッチを務めた。

 JRA通算1700勝を達成している百戦錬磨の騎手だ。緊張などしないのだろうと予想していたが「凄い緊張した。マウンドに1人で怖かったです」と苦笑い。意外な反応だった。投球の前には、エスコンの関係者用の地下通路でキャッチボールをする姿も見かけた。振り返ると、この時も少し不安そうな表情を浮かべていた。

 本番の結果はワンバウンド投球。役目を終え「(投球は)僕の仕事じゃないです。馬のコントロールはよく知ってるけど、ボールのコントロールは難しい」と速い気持ちの切り替えを見せ、報道陣を笑わせた。野球経験はないが、この日に向けて札幌競馬場で横山武史騎手(24)らと練習を重ねたが「まだまだ弱いです」と悔しがった。

 それでも異なる競技の場での経験はリフレッシュ効果にもなった。北海道内でのレース(函館競馬場と札幌競馬場)での通算勝利数を示す背番号「221」を着用し、8月20日の札幌記念に向けて「北海道の競馬場が好きなので。また、たくさん勝ちたいですね」と言った。日本ハムも13連敗から脱出し、そこから同日のオリックス戦に勝利して3連勝。最下位からの巻き返しへ、末脚切れる馬のようにシーズン終盤を駆け抜けてほしい。(記者コラム・田中 健人)

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