阪神・伊藤将が無援で中日に8戦目で初黒星 前回甲子園連勝ストップに続き、また不敗神話が崩壊

[ 2023年7月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―3中日 ( 2023年7月16日    甲子園 )

<神・中>7回、後藤に中適時打を許した伊藤将(撮影・岸 良祐)
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 試合終了から約15分後。阪神・伊藤将は6試合ぶりにバッテリーを組んだ坂本とそろって、クラブハウスへと続く通路に姿を現した。7回に許した追加点の場面を、互いに省みながら歩みを進めた。

 「(坂本)誠志郎さんも真っすぐで押せると思っていて、自分も押せると思っていたんで。コースですかね。高さがあったかなと」

 連打を浴び、犠打を挟んで1死二、三塁。溝脇を中野の好守で二飛に仕留め、2死までこぎつけた。代打・後藤に対しては、全球直球勝負を選択。カウント1―2と追い込みながら、4球目に投じた142キロが、坂本が構えた外角低めより高く浮いたところを捉えられた。中前適時打となって2者の生還を許した。4回、細川に今季甲子園では自身初被弾となる左越えソロを浴びたものの、その1点のみで6回まで粘っていただけに、最後の失投が重く響いた。

 「何とか、1点でしのぎたかったですけど…。結果的にああいう結果になっちゃったんで。また繰り返さないようにするだけだと思います」

 前回8日ヤクルト戦も7回に川端に決勝打を浴び、甲子園での連勝が11でストップ。再び相手の“ラッキーセブン”に屈し、中日に通算登板8試合目で自身初黒星を喫した。2週続けて「不敗神話」が崩れる形で、前半戦は3勝4敗と1つの負け越しで終了。この日も含めて今季12試合で11度のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を記録しながら、打線の援護に恵まれない展開や、中継ぎ陣の失点で白星に恵まれない試合が続く。

 「だいたい、先制点(献上)が多いんで、そこを何とかゼロでしっかりいけたら、勝てるチャンスが増えるんじゃないかと。防御率(良化)や規定投球回を目指してやれたら」

 12先発のうち、7試合で先制点を献上している点を課題に掲げ、後半戦でのさらなる浮上を見据えた。(阪井 日向)

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