浅村 パ単独トップV16号で楽天7連勝 借金13→6に、若手活躍に「もちろん刺激はもらっている」

[ 2023年7月13日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―3日本ハム ( 2023年7月12日    エスコンF )

<日・楽>7連勝ポーズを決める浅村(撮影・高橋 茂夫)
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 これぞ主砲の仕事だった。同点に追いつかれた直後の8回1死二塁。楽天・浅村は外角高めの145キロのカットボールに対して、コースに逆らうことなくバットを振り抜いた。リーグ単独トップとなる右中間への16号2ランが決勝弾に。チームを今季初の7連勝へと導き「感触は良かった」とうなずいた。

 開幕から打撃の状態が上がらず苦しんでいた。5月までは2割台前半と低調だった打率も、6月は・272、7月は・341と上昇カーブを描いている。「ヒットが欲しい気持ちが強くて悪い方向にいっていたけど、今は消極的にならずに自分から仕掛けている」。打球方向が調子のバロメーターで、持ち味は中堅から逆方向の右翼。この日の一発でも状態が上向いていることを証明した。

 プロ15年目で初めて本格的な筋力トレーニングに取り組んでいる。「11月で33歳。あと10年もできないと思うので、ケガをしない体をつくらないと」。2月のキャンプからスタートし、現在も週2、3回のペースでトレーニングを継続中。遠征先でも試合後に街中のジムに足を運び「筋肉をつけるだけじゃ意味がないので、連動させる瞬発系のトレーニングもやっている」と明かす。即効性は求めていないが体重は約4キロ減り、平均打球速度は約3キロアップ。着実に効果は表れている。

 快進撃は続き最大13あった借金は6まで減った。この日も打点を挙げた村林や小郷ら若手の活躍も原動力となっており「もちろん刺激はもらっている」と浅村。若手とベテランが融合し、さらにチームの勢いは加速する。(重光 晋太郎)

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