ソフトBあゝ5連敗…藤本体制2年目「鷹の祭典」1勝11敗も「そのうち流れが来ますよ」本拠で出直しだ

[ 2023年7月13日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―4西武 ( 2023年7月12日    北九州 )

<ソ・西>9回、栗原が内野ゴロに倒れ試合終了しガックリのソフトバンクベンチと北九州のファン(撮影・岡田 丈靖)
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 本拠地から出直しだ。ソフトバンクは12日、北九州市民球場で西武と対戦し、初回に牧原大成内野手(30)の中犠飛で先制するも、先発の板東湧梧投手(27)が6回途中3失点を許し降板するなど逆転負け。今季ワーストタイとなる5連敗で再び3位に後退した。13日西武戦は6試合ぶりとなるペイペイドームでの一戦。本拠で続く4試合を機に巻き返しを図る。

 夏本番を前に、晴れ間も戻った。お祭り騒ぎといきたいが、地元福岡県の北九州市に戻っても騒げない。今季の「鷹の祭典」3戦目も惜敗で3連敗。藤本体制2年目の“祭典”はこれで1勝11敗。勝率・083となった。

 「だいたい四球から始まっているからね…。そこは注意していかないと。はい、お疲れさまでした」

 自滅での“投壊劇”を回顧するたび、悔しさがこみ上げた藤本監督は、自ら取材対応を終わらせようとした。継投から誤算が続いた。2―2の6回2死二塁。4回完全だった先発・板東は、5回に初安打を許した中村の打席で、2番手・松本裕にスイッチ。しかし、直後に四球を与え、続くマキノンに勝ち越し打を浴びた。2―3の7回には甲斐野を投入も先頭に四球。なおも一死二塁から金子、外崎に連続適時打を浴びた。「不幸な当たりやった」と指揮官は振り返るが、四球で出た走者が得点に絡んだ。

 一方、味方打線にはラッキーな当たりすら出なかった。「打線は1、2点しか取っていない。なかなかいい投手から簡単に打てない。取れるとこでしっかり取るということやね」。2―4の8回無死一塁で一走・川瀬は二盗失敗に加えて打者・近藤は空振り三振。逆転への絶好機が消えた。初回1死満塁から牧原大の先制犠飛と、2回1死一、二塁から中村晃の適時打による2得点のみ。3、5回と走者を三塁まで進めるも先発・今井の前に追加点を奪えなかった。

 これで8日楽天戦から直近4試合で5得点。投打がかみ合わず7日から始まった連敗は今季2度目となる「5」まで延びた。5、6日と本拠地で2連勝までは良かったが敵地3連戦後、主催ゲームの京セラドーム、北九州市民球場と5試合全敗だ。

 7日の楽天戦から始まった“七夕の悪夢”。実は昨季も7日の同戦から5連敗を喫している。これで、楽天戦から2カード連続の負け越しも決定。再び3位に転落した。13日も西武戦。本拠地ペイペイドームで藤本体制ワースト更新となる、6連敗だけは何とか避けたい。「まあ、流れが悪いんでね、そういうところをしっかり抑えたら、そのうち流れが来ますよ」。藤本監督は、ひたすらに前を向いた。(井上 満夫)

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