岸川勝也氏 ソフトB、2回の集中打呼んだ近藤の卓越した読みと甲斐のコンパクトな振り

[ 2023年4月3日 06:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-3ロッテ ( 2023年4月2日    ペイペイD )

<ソ・ロ>お立ち台でペッパーミルポーズを決める甲斐(左)と近藤(撮影・岡田 丈靖)
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 【岸川勝也 視点】2回に先制の左越え2点二塁打を放ったソフトバンク・甲斐はカウント2―2からフォークにうまく対応した。打撃不振で悩んだ昨季は追い込まれても同じスイングで凡打することが多かったが、今年は打席で切り替えられている。大振りを戒め、コンパクトに振ることを心掛けたからこそ打てた。

 さらに中越え2点二塁打で追い打ちをかけた近藤は、卓越した読みを見せた。美馬が投じた初球の緩いカーブにドンピシャのタイミングで合わせた。「簡単に直球ではストライクを取りにはこないだろう」と読んでの狙い打ち。バットコントロールの巧みさだけでなく、バッテリー心理を読むことにたけているから安定した成績を残すことができる。

 変わらぬ高いレベルを見せる近藤、変わろうとしている甲斐。両者がそれぞれの役割を果たし、2回の集中打は生まれた。(スポニチ本紙評論家)

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2023年4月3日のニュース