オリ・中嶋監督　昨季不完全燃焼のラオウ・杉本にハッパ「春先、全然打たんもんね。やってもらわないと」

オリックス・杉本
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　オリックス・中嶋監督が、昨季は不完全燃焼に終わった「ラオウ」こと杉本に、開幕ダッシュ指令を出した。

　「期待していますけど。春先、全然打たんもんね。やってもらわないと困りますから」

　リーグ3連覇、そして2年連続の日本一へ――。頂点をつかむために世紀末覇者の打棒が不可欠だ。

　昨季は105試合に出場し、打率.235、15本塁打、51打点。開幕から調子が上がらず32発で本塁打王に輝いたおととしから打撃3部門で数字を落とし、前半戦のチーム失速の要因となった。

　ただ、ヤクルトとの日本シリーズでは勝負強さを発揮しMVPを獲得するなど日本一に貢献。打線の軸であることは間違いない。中嶋監督からも「苦しいシーズンだったと思うんですよね、本当に。調子が上がらない中で、どうあるべきかというね」と期待された。

　チームは不動の主砲で選手会長だった吉田が、ポスティングシステムを利用してレッドソックスへ移籍。西武から森が国内FA権を行使して新加入したとはいえ、得点力ダウンが懸念される。吉田から引き継いだ新選手会長のラオウが「3・31」からチームを上昇気流に乗せる。　（湯澤　涼）