甲子園のミラクルボーイが願う選抜出場 当落線上の横浜・緒方漣「恩返しを」 3度目の聖地なるか…

[ 2023年1月5日 18:50 ]

<横浜高校始動>日暮れまで打撃練習に励む緒方(撮影・会津 智海)
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 昨秋の関東大会は8強止まりで、選抜出場の当落選上にいる横浜(神奈川)が5日、横浜市の同校グラウンドで始動した。

 プロ注目の遊撃手・緒方漣主将(2年)はノックや打撃練習で汗を流し「やってやるという雰囲気を(選手から)感じた。選んでいただいた時には汚名返上したい」と言葉に力を込めた。
 
 甲子園ファンならば誰もが知るミラクルボーイだ。1年生だった21年夏の甲子園で、偉業を達成。広島新庄との1回戦で逆転のサヨナラ3ラン。1年生によるサヨナラ本塁打は大会史上初だった。2年連続出場となった昨夏は三重との1回戦で決勝の適時二塁打をマーク。新チームから主将となった男は甲子園を「応援してくれた方に恩返しができる場所」と胸に刻んでいる。
 
 高校トップクラスの守備力で名門のショートストップを担ってきた。高校野球最後の年が幕を開け、注目の進路については「一番上の舞台を目指している。最終的にプロという目標はブレない」とし、春をメドに意思を固める予定だ。高校通算12本塁打の打撃力と50メートル走6秒4の走力をどこまで磨けるかが、プロ入りへの鍵となりそうだ。

 27日の選考委員会で選抜出場36校が決定する。昨秋の関東大会は8強止まりで、選抜出場の当落選上にいる横浜。2季連続の甲子園出場へ向け、緒方は「選んでいただけた時には汚名返上をしたい」と燃えている。この春、ミラクルボールは3度目の甲子園出場を果たすのか。選考に注目が集まる。(柳内 遼平)

 ◇緒方 漣(おがた・れん)2005年(平17)6月20日生まれ、川崎市出身の17歳。幼稚園年中から野球を始め、川中島中では硬式のオセアン横浜ヤングでプレー。横浜では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒4、遠投100メートル。憧れの選手はソフトバンク・今宮。好きな言葉は「執念」。1メートル67、71キロ。右投げ右打ち。

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