ロッテ・朗希 WBCへ全力投球 大リーグ球のみで練習「まずボールに慣れる」

[ 2023年1月5日 05:30 ]

大船渡市内での自主トレでWBC公認球でキャッチボールするロッテ・佐々木朗希(球団提供)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(21)が4日、故郷の岩手県大船渡市での自主トレを打ち上げ、内定済みの3月WBCでの世界一とチームの日本一に貢献することを誓った。

 「レベルの高い大会になる。その中でしっかり結果を残したい」。元日から始動し、連日4時間の練習を重ねた。WBCで使用される大リーグ公式球は滑りやすいとされるが、NPB球と「10:0」の割合でWBC球を握り続けているという。WBC球を初めて握った昨年11月の侍ジャパン強化試合では4回無失点と好投したが、序盤は高めに抜けた球が目立ち、フォークの制御にも時間を要した。

 「まずボールに慣れること。とりあえずキャッチボールで100%に近い形で操れるように頑張っている」。現在はキャッチボールの延長で、20球前後の立ち投げを行っている段階。「捕手を座らせて試合に近い出力で投げた時にどうか。早く自分のものにしたい」と試していく。3月に備え、キャンプでは調整のペースを周囲より早める考え。「他の選手とやり方が違ってくる。自分のペースで集中して」とまずは大一番に全力を傾ける。

 昨季は完全試合達成など飛躍の年となったが、規定投球回には届かず、9勝4敗と2桁勝利も逃した。「今年は規定投球回や試合数を意識しながら投げたい。まずは自分の投げる日に“絶対に勝つ”という気持ちでやり、その上で優勝がついてくれば」。全開で臨む世界一決戦の先に、真価が問われる4年目を見据えた。(大内 辰祐)

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2023年1月5日のニュース