『元鯉党』の阪神・西純 憧れ新井監督の「嫌な存在になりたい」 地元・広島での登板を熱望

[ 2022年12月5日 05:15 ]

<タイガースカップ表彰式>タイガースカップ優勝を決めたヤング湊クラブの選手達と記念写真に収まる西純(中央)(撮影・後藤 正志)
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 阪神・西純矢投手(21)が4日、鳴尾浜球場で「第18回タイガースカップ」の表彰式に参加し、“新・広島キラー”となって新井監督を困らせる野望を明かした。

 「やっぱり地元(広島)で投げたいというのはあります」

 今季までの3年間、1軍に限れば地元・広島での登板機会には恵まれていない。実現すれば昨年4月の2軍戦以来となるマツダスタジアムでの“凱旋登板”。「カープは特別な感じはありながらファームの時も投げていた」と目を輝かせた。

 広島県出身で幼少期から応援してきた。「観戦なんかしょっちゅう行ってますよ。球場の雰囲気も好きだった」。広島市民球場、マツダスタジアムにも通い、中学、高校時代はリーグ3連覇を目の当たりにした。当時の中心選手であり、長年中軸を担ってきた現役時代の新井監督にサインをもらったことがある。

 「帽子が赤なので、ずらっと一周、書き切れなくなるぐらい(複数選手から)サインをもらって…」

 新井監督は阪神OBでも「阪神というよりはカープ。カープにいて凄い活躍をして、阪神に行かれて、戻ってきて優勝に貢献したという感じ」と「カープの新井」が脳裏に焼き付く。そんな憧れの人物と来季からは敵将として相まみえる。

 今季は広島に1分けを挟む開幕9連敗を喫するなど9勝14敗2分けで負け越し、個人的にもセ5球団で唯一勝利がない。「(新井監督にとって)嫌な存在になりたいです」と敵地での躍動を思い浮かべた。 (遠藤 礼)

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2022年12月5日のニュース