楽天・田中 第1回「マー君ラボ」で中学生にガチ指導「ステップアップにつながれば」

[ 2022年12月5日 05:30 ]

野球教室で中学生にキャッチボールのアドバイスをする田中将(右)(撮影・西川 祐介)
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 楽天・田中将大投手(34)が4日、都内で「マー君ラボ supported by ミズノ」第1回を開講した。動画などで自ら選考した中学3年の6投手に、ブルペンで直接投球指導した。

 「野球教室だと全体に話せても、個々との時間はなかなかない。密度の違う関わり方で、ステップアップにつながればと思った」

 ミズノ社のセンサー内蔵の硬式球を用い、一球ごとに球速、回転数、回転軸が表示された。一人一人に課題を聞き、気づいた点を助言。直球がカット回転する傾向がある子には握りを指摘した。すると球の回転数は1分あたり100回以上も上がった。もっとも「クセ球も考え方で武器になるから」と押しつけはしない。人さし指と中指の間隔で回転数に差が出ることだけ教え、選択は本人に任せた。「僕の言うことが誰にでも当てはまるわけじゃない。トライして良ければ続けてほしいし、何かきっかけになれば」と話した。

 プロアマ規定上、指導できる最高学年となる相手に2時間向き合った。小学生相手と異なり、専門用語も交えたハイレベルなレッスン。130キロ台中盤を連発した投手には驚きも隠さなかった。「来年以降も続くならよりいい形にして、子供たちのレベルアップにつながればいいなと思う」。ラボ出身のプロ選手誕生も、そう遠くない話かもしれない。(後藤 茂樹)

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2022年12月5日のニュース