阪神・岡田監督 浅野外すも「80点くらいちゃうかな」1位の森下含めて右打ち野手4人指名に満足感

[ 2022年10月21日 05:15 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2022年10月20日 )

<2022年プロ野球ドラフト会議>1巡目、高松商・浅野翔吾の抽選でくじを引く阪神・岡田彰布監督(右)、左は巨人・原辰徳監督(代表撮影)
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 黄金の「右」は不発でも、狙い通り「右」を射止めた。阪神監督としては07年以来のドラフト会議となった岡田監督は、まずは高松商・浅野を1位指名。巨人・原監督との因縁対決となった抽選では、過去は封印していた右手でクジを引いたものの、無念の外れとなった。それでも、中大・森下を筆頭に育成ドラフトを含めて指名した野手4人は全員右打ち。「80点」の及第点をつけた。

 「何点なんやろ、80点くらいでいいんちゃうかな。そら、最初に浅野を外したけどな。残りクジやからしょうがないわ、どうしようもなかったから。右の外野手って言い続けているところで。結局、内野も右の天理の子(5位・戸井)をな。補強しないといかんところを。これから先もこういう右が絶対に戦力になると思うよ」

 今年のドラフトは9球団が1位を公表する異例の展開。浅野を外しても、森下が獲れれば問題ないという計算があった。「いっぱい(他球団が)指名を言うてたから、(森下が)残る可能性が高かった。思い切っていけたけどな、浅野に。もし外れても、というのがあったからな」。将来性十分の高校生から、即戦力の大学生に変わったが「どっちが先に使えるかと言うたら、森下かも分からんしな。空いてるポジションがあるので、外野に関してはね。その辺は十分、チャンスがあると」と、むしろ楽しみが増した様子だった。

 2位・門別、6位・富田と、こちらも補強ポイントの左腕の指名にも成功。「こっちが評価してる選手が結構、残ってたから。そういう意味では成功というか、そういうドラフトになったんとちゃうかなあ」。2位から5位まで高校生というフレッシュな面々となった「岡田チルドレン」たちが、球界最年長監督の下でどう育っていくのか。早くも楽しみだ。(山添 晴治)

 【データ】阪神は1位重複指名の抽選で昨年の小園健太(D)に続く2連敗。通算27度の戦績は7勝20敗の勝率・259。巨人との競合は20年の佐藤輝明以来8度目で2チームだけの競合は初めて。交渉権獲得は阪神が66年1次の江夏豊と20年佐藤輝。巨人は92年松井秀喜と今回の浅野のそれぞれ2度ずつ。

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2022年10月21日のニュース