ヤクルト・サイスニード ブロス以来チーム外国人投手日本シリーズ先発白星誓う

[ 2022年10月21日 05:20 ]

ヤクルト先発・サイスニード(撮影・大森寛明)
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 ヤクルトとオリックスは22日に開幕する日本シリーズに備え、初戦の舞台となる神宮球場で調整。昨季を含む過去3度の対戦で全て制しているヤクルトは、球団初の2年連続日本一を狙う。チーム最多タイの9勝を挙げたサイスニード投手(30)は第2戦の先発が有力。球団の外国人投手では、同じくオリックスと対戦した1995年のブロス以来27年ぶりとなる先発白星を誓った。

 自慢のひげをたくわえた助っ人は、日本最高峰の舞台となるマウンドを想像し、武者震いしていた。神宮外苑のブルペンで35球を投げ込んだサイスニードは「凄い楽しみ。今日のブルペンでも非常にいい投球ができた。日本シリーズも凄い投球ができるんじゃないか」と自信を口にした。

 来日2年目の今季はチームトップタイの9勝を挙げた。阪神とのCSファイナルSでは第2戦に先発。「凄い興奮した。ファンが凄く来てくれて、スタンドに凄い熱があった」と5回2/3を1失点で白星を挙げ2年連続のスイープでの日本シリーズ進出に貢献した。

 来日初の大舞台。昨年は脚の張りで10月中旬に出場選手登録を抹消されてCSでの登板はなく、家族の事情で日本シリーズを前に米国に帰国した。インターネット中継で見届けた20年ぶりの日本一の歓喜を、今度は自らの快投で引き寄せる。

 相手は昨季の雪辱を期すオリックスだが、第2戦の先発が有力な助っ人もリベンジに燃えている。6月7日の交流戦で4回2/3を6失点と打ち込まれており「パワーヒッターもいればミートしてくるバッター、足の速いバッターもいる。対策を練って全力で抑えていきたい」。球団の外国人投手で日本シリーズ先発白星となれば、95年のブロス以来だ。

 その時の相手もオリックス。ブロスは第1戦と第5戦に先発して2勝を挙げて日本一に貢献し、優秀選手賞を獲得した。同じ米国出身の先輩に続く。今回ももつれれば、中6日で第7戦の先発が回ってくる可能性もある。

 お立ち台では一緒に上がった選手名とともに「ダイダイダイ、ダイスキ!」と絶叫するのが、おなじみ。CS含めサイスニード先発時に9本塁打で5勝2敗と援護射撃した主砲・村上との共演も多く、2人のラブコール合戦が勝ち名乗りだ。(青森 正宣)

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2022年10月21日のニュース