史上初なるか 12球団完全入札制でのドラフト1位クジ引きなし、現在9球団公表かぶらず 20日運命の日

[ 2022年10月19日 19:45 ]

中日が1位指名を公表した沖縄大・仲地(左)、ヤクルトが1位指名を公表した東芝・吉村
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 20日に行われるプロ野球ドラフト会議に向けて、19日、1位指名の公表が相次ぎ、ここまで9球団が公表する異例の事態となった。19日午後6時時点で、DeNA、ロッテ、阪神が公表していない。

 1位指名選手の事前公表は、昨年が2球団、20年が7球団、19年が4球団。ここ数年と比較しても今年は異例とも言える多さとなった。そして、9球団の指名公表で、重複した選手はなし。12球団が1位完全入札の形で行われたドラフト会議で、クジ引きなしの例は過去にない。

 1965年からスタートしたドラフト制度。1967年から77年まではドラフト1位の指名順をの順番を抽選させる「予備抽選」を採用し、その期間はもちろん抽選はなかった。数々の改革が行われる中、1993年は史上初の抽選なしとなったが、この年から社会人と大学選手の1位、2位指名に限り「逆指名」が認められたが要因だった。抽選なしの96年、00年も同様。そして03年、04年も抽選はなかったが、03年から「自由獲得制度(自由枠)」が導入されており、1巡目指名に参加した球団は03年が3球団、04年も4球団しかなかった。つまり、12球団完全入札の中で、12球団重複なしとなれば史上初めてとなる。ドラフト会議は20日午後5時に始まる。

 19日午後6時の時点で1位指名を公表された選手は下記の通り。

日本ハム   矢沢 宏太(日体大・投手)
中  日   仲地 礼亜(沖縄大・投手)
広  島   斉藤 優汰(苫小牧中央・投手)
楽  天   荘司 康誠(立大・投手)
巨  人   浅野 翔吾(高松商・外野手)
西  武   蛭間 拓哉(早大・外野手)
ソフトバンク イヒネ・イツア(誉・内野手)
オリックス  曽谷 龍平(白鴎大・投手)
ヤクルト   吉村 貢司郎(東芝・投手)

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