ロッテ・吉井新監督が掲げた朗希の絶対エース計画 来季「中6日で25試合」 背番21で常勝誓う

[ 2022年10月19日 05:30 ]

背番号21を披露した吉井監督(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ・吉井理人新監督(57)が18日、ZOZOマリンで就任会見を行い、就任1年目からリーグ優勝を目指すことを宣言した。投手コーチとして入団1、2年目に指導し、3年目の今季9勝をマークした佐々木朗希投手(20)については、来季は中6日のローテーションを守ることを求めた。背番号は「21」に決まった。

 想像すらしていなかった就任要請。「一晩考えた」と7日朝に受諾し、すでにフェニックス・リーグで采配を振るなど、指揮官として動き出している。グレーのスーツ姿で着席した吉井監督は「プロなので勝たないと意味がない。勝ちにこだわったプレーができる選手に、みんなを育てていきたい」と所信表明を行った。
 今季は投手コーディネーターを務め、大リーグなどを視察。チームの試合を見る機会は限られたが、投手コーチとして1年目から見てきた佐々木朗の育成プランには、今年も関わった。3年目の今季は20試合、129回1/3を投げ9勝。「想定通り」として、来季はさらに高いハードルを求める。

 「今年は一年間、1軍で投げることが目標だった。来季は中6日で25試合くらい、健康な体でマウンドに上がるのが目標。成績は時の運なので、これだけやってくれというのはありません。もちろん、いっぱい勝ってくれたらうれしい」

 日本ハム時代にダルビッシュ(パドレス)、大谷(エンゼルス)ら絶対エースを見てきた新指揮官。24年の5年目に20歳右腕を、同レベルまで引き上げるためのプランになる。4年目の来季、一度も離脱せずローテーションを守ればチームの勝利も自然と増える。

 球団は常勝を目標に「ビジョン2025」を掲げており、契約は3年とみられる。背番号は愛着のある「21」に決定。箕島(和歌山)の大先輩である東尾修氏(本紙評論家)に憧れ、近鉄、ヤクルト、メッツなどでも背負った。「侍ジャパンと同じ81番にしようと思ったけど、今つけている人(伊志嶺コーチ)がいるので…。たまたま21番が空いていた。自分が一度つけて、期待する選手に渡したい」。1年ぶりにユニホームの袖を通し「監督という役に入っていけるような気がする」と言った。(横市 勇)

 一問一答は次の通り。

 ――選手、ファンからどう呼ばれたい?
 「監督と呼ばれることはくすぐったい。監督と呼ばれても、呼んだ人は頭の中で、カタカナで監督と言っている感じで親しみを込めて呼んでほしい」

 ――近鉄時代投手コーチで薫陶を受けた権藤博氏は、横浜監督時代に「監督と呼ぶな」と言っていた。
 「指導者と選手っていうのは、本当は対等でないといけない。そういう意味では呼んでほしくないけど、権藤さんがそうだったから、というわけではありません」

 ――現役時代に日本一を経験したが、日本一に必要な部分は?
 「野球は流れのスポーツ。特に終盤に流れを持って来たチームが優勝している。科学的に研究しても出ないと思うけど、経験的に知ってるところはある。そこをしっかり見つけてやっていきたい」

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