日本ハム・五十幡が全体練習合流 新庄監督“公約”野手大トリで23日楽天戦出場

[ 2022年9月23日 06:00 ]

今季初めて1軍に合流した日本ハム・五十幡
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 4月に腰椎椎間板ヘルニア摘出術を受けた日本ハムの五十幡亮汰外野手(23)が、23日の楽天戦で「2番・中堅」で今季1軍初出場することが決まった。22日に楽天生命パーク宮城で行われた全体練習で1軍合流。全選手を1軍起用する公約を立てていた新庄剛志監督(50)は、野手34人(育成を除く)で最後に起用することとなる2年目の快足男に期待感をにじませた。

 新庄監督にはアニメの世界のような異次元の俊足に映っているようだ。1軍合流した五十幡について問われると「彼の足の回転、スピードを見ていたら、トムとジェリーのトムだもんね。それくらいの足の回転の速さを持っている」と表現。アニメ作品「トムとジェリー」でジェリー・マウスを猛烈なスピードで追いかけるトム・キャットに例えて速さを表現した。

 チームの野手では今季大トリの1軍出場となる五十幡は「(1軍初昇格の)連絡を頂いた時は胸が高鳴った。思い切っていきたい」と意気込んだ。「走れる4番」を理想に掲げる新庄監督からは、練習中に「4番と2番、どっちがいい?」と希望を聞かれた。「凄いびっくりした」という五十幡は「落ち着いていける」と2番を選んだ。

 五十幡は3月2日に腰椎椎間板ヘルニアとの診断を受け、4月6日に徳島県内の病院で経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術を実施。「凄く不安で、元通りになるかという気持ちもあった」とリハビリ中の心境を明かした。8月18日に2軍で実戦復帰後、10試合で打率・214、3盗塁。試合勘に不安を残すが「塁に出ることでチームの流れが変わればいい」と俊足でかき回すことを誓った。

 五十幡は規格外の俊足が武器だが、出力の高さのあまり、未完成の体への負担も大きい。新庄監督は「ここからが彼のプロ野球のスタート。脱力の難しさを早く覚えてほしい。余裕のないプレーができない選手はプロ野球人生を長くできない」と金言を授け、1軍の舞台に送り出す。(東尾 洋樹)

 ≪25日の楽天戦で高卒新人投手3人登板≫新庄監督が25日の楽天戦でドラフト1位・達、同5位・畔柳、同7位・松浦を1軍デビューさせると明かした。高卒新人投手3人が登板すれば、右肘じん帯炎症でリハビリ中のガント以外の支配下登録選手は全て1軍出場することになり「達君は先発で3回。(畔柳、松浦は)2回か1回」と説明した。多くのファンが訪れることが予想される本拠開催の日曜日にあえてぶつけたことも明かし、「162キロくらい投げる」と新庄節で快投に期待していた。

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2022年9月23日のニュース