広島・大瀬良頼む! 逆転CSへ今日先発でまずは虎に引導「どういう形であれチームが勝つことが全て」

[ 2022年9月23日 04:45 ]

キャッチボールを終えて九里(右)と話し合う大瀬良(撮影・河合 洋介)
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 23日の阪神戦(マツダ)に先発する広島・大瀬良大地投手(31)が22日、クライマックスシリーズ(CS)進出へ望みをつなぐ好投を誓った。残り4試合を一つでも落とせば、4年ぶりのAクラス入りが厳しくなる土俵際。先発の早期降板が続いているだけに、大黒柱としての役割を果たす決意を示した。

 「3本柱」の中で最も太い大黒柱らしく、どっしりと構えている。CS争いを繰り広げている阪神と最後の直接対決。絶対に落とせない一戦にも、大瀬良に慌てる気配はない。

 「これまでも、どの試合でも勝てるようにとやってきたので、変わらずにやっていきたい。1イニングでも多く投げて貢献することが僕にとってはうれしいことだけど、どういう形であれチームが勝つことが全て。僕がやるべきことをやって、チームが勝つために戦えればいいと思う」

 奇跡のCS進出へ、チームは残り試合を大瀬良、九里、森下の先発3人で回すプランを立てた。しかし、直近2試合は、九里、森下がいずれも5回以下で交代しており、先発はクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を9試合連続で達成できていない状況だ。しばらく続いている綱渡りの継投策から抜け出すことが、大瀬良には求められている。

 「これまでチームに迷惑を掛けてきた。次の試合は何とか1点でも少なく、1イニングでも多く投げて貢献したいという思いで、ここまで来た」

 2軍再調整を経て9月上旬に昇格して以降は、登板3試合で1勝1敗、防御率4・91。直近2試合は6回途中で交代となったものの、登板を重ねる度に本来の球威に近づきつつある。前回16日のDeNA戦では6回2死からソトに逆転2ランを被弾したように、課題は勝負どころでの制球力。「今季は、ここぞの場面で甘く入ることが多い。そういうところを直したい」と修正に励んできた。

 この日は、マツダスタジアムでの投手練習に参加して最終調整を済ませた。見守った高橋投手コーチからは「この間も決して悪いとは思っていない。100%の絶好調ではないが、いま出せる全力では投げ切れている」と信頼を寄せられた。

 勝てば、マツダスタジアム開場14年目でリーグ戦通算500勝に到達する。「なかなかそういう機会もない」と偶然巡ってきた節目も譲るつもりはない。(河合 洋介)

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2022年9月23日のニュース