エンゼルス大谷24日先発 ルース超え14勝へ必勝ルーティン W2桁達成「10勝目」と同じ登板前日オフ

[ 2022年9月23日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス2―7レンジャーズ ( 2022年9月21日    アーリントン )

<レンジャーズ・エンゼルス>7回、ウォードの投直で帰塁できずに併殺となる一走・大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 エンゼルス・大谷翔平投手(28)は21日(日本時間22日)、敵地でのレンジャーズ戦に「3番・DH」で出場。2安打を放って7試合連続安打とした。23日(同24日)のツインズ戦での先発登板へ向け、22日(同23日)は休養でスタメンを外れる予定。ベーブ・ルースが1918年に記録したダブル2桁である「13勝&11本塁打」の勝ち星を上回る14勝目へ、万全の状態でマウンドに上がる。

 2―7で黒星を喫した試合後。フィル・ネビン監督代行は翌日の大谷の起用法について「登板も控えているのでちょうどいい。ショウヘイはオフにする」と明かした。「(球場が)人工芝なのでトラウトは(大谷に代わる)DHに。相手先発も左腕だし、ショウヘイに休みを与えるには完璧だ」と理由も説明。これにより、大谷は万全の状態で登板に臨めることになった。

 大谷がスタメンを外れるのは今季7度目。登板前日が休養日になるのは8月8日のアスレチックス戦以来2度目だが、これは吉兆だ。右腕は翌9日の同戦で6回無失点の好投で、1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業を達成。今回はその再現と同時に「ルース超え」も狙う。同年のルースは13勝&11本塁打。大谷が23日のツインズ戦で14勝目を挙げれば、二刀流として本塁打だけでなく、勝ち星も上回ることになる。

 13勝目を挙げた前回の登板後には「投打のバランスも含めて、去年以上のシーズンを送れているのは自信」と珍しく自賛した。規定投球回までは残り14回。自身初のシーズン200奪三振にも残り4と迫り、こちらは次回登板での到達が濃厚だ。バットではこの日も4打数2安打。今季37度目のマルチ安打で7試合連続安打とした。

 一方で本塁打は9試合、39打席出ていない。指揮官は「代打での出場は可能」としたが、まずはスタメンを外れてリフレッシュすることで翌日の登板に備える。ヤンキース・ジャッジとのし烈なMVPレースを制するためにも、「ルース超え」でアピールする。(笹田 幸嗣通信員)

 ▼大谷の前日に休養した前回登板 8月8日のアスレチックス戦で44試合ぶりにスタメンを外れ、シーズン4度目の欠場となった。ネビン監督代行から、登板前日か翌日の休養を打診され、大谷自身が登板前日の休養を希望した。試合前にはブルペンで35球の投球練習を行った。万全のコンディションで臨んだ、翌9日の同戦で6回4安打無失点と好投し、「2桁勝利&2桁本塁打」に王手をかけてから、昨季と合わせて7度目の挑戦で偉業を達成した。

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2022年9月23日のニュース