大野豊氏 3被弾の広島・九里は、いかに外野に飛ばされる確率を低くできるかが課題

[ 2022年7月25日 04:45 ]

セ・リーグ   広島2―4ヤクルト ( 2022年7月24日    神宮 )

大野豊氏
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 【大野豊 視点】広島・九里は粘投したが、3被弾が痛かった。3本とも、もったいない被弾だった。2回のサンタナ、5回の長岡に打たれたのは、ともに初球。もう少し入り方に注意すべきだった。6回の山田には本塁打の1球前であれだけ内角を厳しく攻めておいて、再び内寄りに入った変化球を打たれた。コントロールミスもあったのだろう。4番・村上にはかなり気をつけて投げていた印象を受けたが、その前後の2人に対しては、少し甘くなってしまった。

 今年の九里の傾向として、被本塁打の多さ(11本)が目につく。全てソロといえども、競り合いの中で浴びた3本塁打は、やはり致命傷になってしまう。持ち味は低めに集めてゴロを打たせる投球。いかに外野に飛ばされる確率を低くできるかが、課題となる。

 打線もサイスニードからわずか3安打。直球を打ち返したのは、6回の長野の二塁打くらいだった。良い投手だから打てない…ではなく、いかに対応していくかが重要だ。後半戦に向けて、個々ではなく、チーム全体で対策を考える必要がある。(スポニチ本紙評論家)

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2022年7月25日のニュース